2019年7月7日日曜日

快適なワイヤレス生活〜WL-60レビュー

BOSSのワイヤレス・システムの新製品、WL-60が発売になりました。遅ればせながらレビューします。

WL-60とは?

WL-60はトランスミッター(WL-60T)とレシーバーをパッケージした製品。60cmのBOSSケーブルが付属します。プラグがストレート<>L字になっているので、楽器や状況に合わせて使い分けられます。必要に応じてレシーバーの裏にゴム足を貼ってください。


トランスミッターはストラップやベルトなどに直接取り付けられるようになっています。


ストラップにもしっかりと挟み込んで固定できるので安心です。


トランスミッターはこれまでのWLシリーズとは異なり、アルカリ乾電池×2を使用します。連続で25時間使用できるとのこと。ライブで使う場合でも、新品の電池を入れておけばバッテリー切れの心配はありません。トランスミッターだけを追加購入することもできるので、ステージでのギター持ち替え時や、トラブル時のバックアップとして用意しておくことも可能です。


レシーバーはアルカリ乾電池 or ACアダプター(PSA-100s)の2電源方式。外部のエフェクターなどへ電源を供給できる、DCアウト端子も装備されています。


トランスミッターの電源を一旦オフにして、レシーバーの「SCAN」スイッチを押すと、チャンネルごとの使用状況がディスプレイに表示され、他の機材との干渉の少ない帯域が14chの中から自動的に選択されます。


手動でのチャンネルの指定もできますし、ディスプレイで現状が確認できるプロフェッショナル仕様。トランスミッターをレシーバー側に表示されたチャンネルに合わせて設定すればスタンバイ完了です。


プレイ・モード時のディスプレイには、右側に受信電波の強度、音声信号の入力があると左側に「SIG」と表示されます。


高音質を保ったまま、伝送範囲は20mまで(※)を確保。次回のライブの仕事にも持って行こうと思ってます。

※2.4GB帯の他の無線機器の使用状況によって変化します。

ケーブル・トーン

通常のパッシブ型のピックアップを搭載したエレキギター(ベース)の場合、使用するケーブルの長さによって高域成分が削られて音が甘くなることが知られています。WLシリーズはデジタル伝送される仕様なので、この劣化が起こりにくく、人によってはハイエンドが出過ぎていると感じるかもしれません。WL-60には(WL-50も)ケーブルを使用したときのサウンドをシミュレーションする機能が搭載されています。Short(3m)/Long(6m)のサウンド特性を切り替えられます。(OFF設定も可能)

他のWLシリーズとの詳細なスペックの違いは以下の公式サイトがわかりやすいですよ。


自宅でもワイヤレス

以前にご紹介したオールイン・ワンのアンプ、「KATANA AIR」が発売されて以降、僕にとってワイヤレスは自宅でプレイするときにも欠かせないアイテムになっています。さらにWL-60とWL-50、そしてスイッチャーES-8を併用することで快適な演奏環境が手に入りました。現在のセッティングをご紹介します。


WL-60のレシーバーの左上に置いてあるのがWL-50です。


・WL-50とWL-60はES-8のインプット1&2に接続。これで2本のギターをES側のスイッチ1つで切り替えられます。


・さらにギターを持ち替えたいときはWL-50のトランスミッターを差し替えるだけです。WL-50ではトランスミッターをジャックから抜くと信号が自動的に遮断されるので、アンプなどの電源を落とさなくても大丈夫のような気がします…が、メーカーからは推奨はされていないようなので、自己責任でお願いしまする。これがWL-50用の「WL-T」。


プラグの付け根にあるスイッチで信号がオン/オフされる仕組みです。


・勿論、ES-8のループに接続したエフェクターは入れ替え自由!


・アウト側は3系統を切り替えられるようにセッティング。2台のアンプ(現状はBlues Cube Artist&Nextone Artist)と「GT-1000」やオーディオ・インターフェイスに送る信号を瞬時にスイッチできるようにしています。これで接続先を変更する際に、いちいち結線する手間が省けます。瞬時に信号経路を変更できるので、ギター、アンプ、エフェクターなどを組み合わせた機材の相性も手に取るようにわかります。レーテンシー(音の遅れ)などは全く気になりませんね。


演奏が終わったら各機材の電源をオフにするだけ。ケーブルに足を引っ掛けて大事な楽器を倒してしまったり、イスのキャスターで踏んでしまう心配もありません。自分のセットにリーズナブルに追加できるワイヤレス・システム。気軽にプレイできる環境を作ることで、今以上に練習も楽しくなってますます上達するかも。オススメです。

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