ストラトの場合
ストラトは内部の回路にアクセスするのが厄介なギター。ピックガードを外すだけで無く、弦も一度緩めなくてはなりません。
このギターは89年製のダンカン。塗装にはやや赤みがありますが、54〜55年風スペックです。
真ん中のポットの上に載っているのがコンデンサー。これは「オレンジドロップ」というモデルが搭載されています。因みにストラト本来の回路は、それぞれフロント用、センター用のトーンになっていて、リアはトーンは効かないようになっていましたが、最近のストラトはセンター&リア用のトーンとして動作するようになっている個体が多いようです。このギターはマスター・トーンとして全てのピックアップに対して動作する回路になっています。なので、右のポットは未結線になっているわけ。(この写真は少し前に撮ったものなので、ピックアップは現在とは違うモデルが付いています)
テレキャスターの場合
実は僕が所有するギターの電装系の面倒を、継続的に見て頂いている方がいます。プロのリペアマンではないのですが、プロ並みの知識と技術を持った心強い味方。昨年買ったこのギターもその方の自宅にお邪魔して実験しながらコンデンサーの交換を行いました。その時に用意して頂いていたコンデンサーがこれ。
リペアショップにお願いする場合、あれこれ試してみるなんてことは不可能ですが、実際に搭載し、比較しながら音を聞くことはとても勉強になります。ストラトと比べると簡単に電装系にアクセスできるのもテレキャスの良いところ。
買ってきた当初は極小のセラミック・コンデンサーが搭載されていました。これの音も悪くは無かったのですが…。
この写真だと大きさがわかりにくいですね。それでは…、
見た目からの予断を排除するために、僕自身は目をつぶってプレイしながら比較。Kさんいつもながらスミマセン、そんな作業をさせてしまって…。
そして選んだのは同じセラミック系のヴィンテージ・コンデンサー。大きく音は変わらないのですが、若干深みが増したような。とても気に入っています。
レスポールの場合
ときどき、このブログでも書いていますが、レスポール・スタンダードのサウンドがなかなかしっくりこないのです。ピックアップ交換や弦のゲージ変更など、実験を繰り返しています。(以前の記事も是非、ご覧ください)
テンション感など、解決したこともあるのですが、どうもまだ低域が多すぎてブーミーなサウンドになってしまう傾向がありました。そこで、またまたKさんにSOS。今回はこんなブツを試させて頂きました。
なんと、ヴィンテージの「バンブルビー」と「ビタミンQ」。これまで搭載していた「BLACK CAT」から載せ替えてみると…、
低域がスッキリし、歪ませてもブーミーさが無くなってイイ感じ。ボリュームを絞った場合の音色変化もスムースになったような。コンデンサーの交換ではサウンドは変化しないという説もありますが、今回に限っては大幅に変わった気がします。数十年前のパーツで劣化していることが原因かも知れませんが、好ましい方向になったので良しとします。
Kさんを始め、さまざまな方の協力の下でギターを弾かせて頂いてきました。本当にありがとうございます。今後もよろしくお願いします!
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