2014年11月24日月曜日

楽器フェア 2014 大盛況!

11月21日(金)〜23日(日)まで、東京ビッグサイト(東京国際展示場)にて「楽器フェア2014」が開催されました。前日の木曜日は冷たい雨が降ってましたが、開催中は晴天にも恵まれました。前回まで、楽器フェアは「パシフィコ横浜」で行われていたのですが、ビッグサイトも広々して良い会場ですね。


会場に到着すると、そこは人、人、人。特に連休入り後の土日はスゴかった。お昼を食べるのも大変な程でした。


エントランスから入って1番奥の方にあった今回のローランド・ブース。ここも、もの凄い人だかりになってました。天気が良かったこともありましたが、会場内の熱気もあって、暑い暑い。会場内は半袖Tシャツでも全然平気でした。


メインステージでは様々なジャンルのアーティストが登場し、ひっきりなしに熱い演奏を繰り広げておりました。今回は若手ミュージシャンも数多く出演。オレも頑張らないと!

初日と2日目は僕もメインステージにて、GT-100を使ったパフォーマンスを行いました。


今回は防音されたブースでは無かったので、客席には数十個のヘッドホンも用意されていました。PA自体は抑えめの音量ではありましたが、ヘッドホンでサウンド・チェックをすることによって、細かいニュアンスも判断しやすかったのではないでしょうか。


そして、メインステージ脇にセットされた「BOSSブース」。こちらでは「技Craftシリーズ」を始めとしたコンパクト・エフェクターのデモを行いました。こちらもヘッドホンでの少人数での試聴をメインとしたセットになっています。


今回、ギターは「76年製ストラト」をチョイス。自宅でローランド製のヘッドホン「RH-300」を使って、1番しっくりきた楽器を選びました。まあ、気分ですけど…。
左側に映っている「Session Mixer=HS-5」という機材は、今回はヘッドホンアンプとして使いましたが、手軽に数人で複数の楽器を同時に演奏できるスグれもの。後日にレビューするつもりです。



15分という短い時間ではありましたが、BOSSコンパクト・エフェクターの魅力は伝わったでしょうか。ご覧頂いた皆様ありがとうございました!

試奏コーナーも順番待ちの列ができるほど。人が演奏しているのをみると自分でもプレイしたくなりますよね。各社の楽器を思う存分弾きまくれるなんて滅多にありません。私物のギターを持ち込んで試奏される方も多かったですよ。


大盛況の内に閉幕した今回の楽器フェア。次回は2年後でしょうか?どんな機材が登場してくるでしょう。楽しみです。


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東京で開催されたこのイベントに参加できなくて残念に思っておられる関西圏の方々、大阪・梅田で開催される「Effexpo in Osaka」にいらっしゃいませんか?僕もBOSSコンパクトを携えて参戦致します。入場無料、是非!

日時:12月7日(日)12時〜18時
会場:ESPエンタテイメント

2014年11月15日土曜日

新戦力入手!〜Music Man LⅢ

今月は楽器フェアなどのイベントの他に、ライブの仕事も数本決まっていて、最近はその準備もしています。以前は、曲ごとにそれに相応しいギターに持ち替えてプレイしていたのだけれど、複数のアコギやチューニング違いのエレキを用意するだけでも結構な本数になってしまうのが悩みの種。なるべく1本のギターでいろいろなサウンドで演奏できるようにしたいのですが、条件があったりするわけです。

1. シングル・コイルとハムバッカーの両方を搭載していること。ストラトっぽい渋めのサウンドと「ガーン」とロックなパワーコードが弾けるギター。

2. 22フレット仕様であること。上のE音が必要な曲があるので。普通のフェンダー系は21フレットだし、所有しているギブソンは全てハムバッカー仕様なのでNG。

去年はこの条件に合う「VGストラトキャスター=G-5」を多用していたのですが、今回はちょっと違うギターを使ってみたくなりました。



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Music Man LⅢ

実は、新しいギターを1本入手して試しています。それがこのスティーヴ・ルカサー・モデル、「LⅢ」。ここのところ、フェンダーやギブソンなど、定番のギターを弾くことが多かったのですが、ミュージック・マンのこのギター、それらと比較しても引けを取らない仕上がりで、かなり気に入ってます。


今回の条件に合っているだけでなく、サウンドもガッツがあるし、何より細身のネックで弾きやすいのが嬉しいモデル。ルカサーというとEMGのピックアップのイメージがありますが、これにはディマジオのパッシブ・タイプが搭載されています。「HSS」ですが、ハム×2の仕様もあるみたいです。


パッシブのピックアップなんですけど、プリアンプが内蔵されているのも特長。このようなピックアップ・レイアウトの場合、各ピックアップの音量や音質のバランスを取るのが難しいのですが、ドライバーを使って写真上部の青い部分を調整可能。自分の使いやすい設定にできるのです。(シングルの音量をハムに合わせて微調整できるということです)


さらに、ボリューム・ノブをプッシュすることで内蔵のブースターをオンにできます。こちらも音量の調整が可能です。


チューニングもロック式のペグ搭載ということもあって、アームをかなり使っても安定しています。


上が4弦、下が2弦。最初の頃は間違えて操作してましたがもう慣れましたよ。


というわけで、次のライブでこのギターを使うのはほぼ確定。あとはエフェクターをどうするか。リハの現場に持ち込んで、まだまだ試行錯誤する予定です。

そういえば、スティーヴ・ルカサーが作ったBOSSのGT-001/100のパッチをネットでダウンロードできるのはご存じでしょうか?ご本人はこのビデオでLⅢをプレイしていますが、ストラトなどで弾いてもかなりイイ感じです。GTを持っている方は是非!






2014年11月11日火曜日

今後の予定など…

ブログ、サボってしまいました。「ネタが無い」なんてことはないのですが、「何を書くべきか?」とかはちょっと考えていました。結局、答えは見つからないので、これまで同様に音楽や楽器のことを中心に書いていくことにします。もし、よかったら今後もお付き合いください。

仕事も普通にしていましたし、プライベートでもいろんなことがありました。以前にこのブログでも書いた、高校同窓会バンドの「銀座TACT」でのライブも10月26日に無事終了。やはり、それは自分の原点。いろいろなことを思い出す良いきっかけになりました。今回、僕を誘ってくれた元同級生のみんなに感謝。また、一緒に演奏したいです。当日の会場の雰囲気はこんな感じ。


今回は今後の予定を告知させてください。

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楽器フェア 2014

何と、3年ぶりに「楽器フェア 2014」が開催されます。今回の会場は有明の「東京ビッグサイト」。11月21日〜23日(日)の3日間、楽器好きにはたまらない、楽しいイベントです。

楽器フェア 2014 オフィシャル・サイト

僕も「Perfect Guitar Sound Performance」なるタイトルで出演します。今回もGT-100を使用した充実のサウンドをお聴かせ致します。僕の出演時間は以下の通り。ローランド・ブースでは、他にも多数のアーティストが演奏します。

日時:
2014年11月21日(金) 15:00~15:25
2014年11月22日(土) 12:00~12:25

楽器フェア 2014 ローランド・ブース・出演者

それとは別に、小ブースの方でも「技CRAFTシリーズ」などのコンパクト・エフェクターのデモ演奏も3日間通して行います。是非、お越しください。

2011年の楽器フェアでの写真です。あれから3年か〜。


EFFEXPO 2014

今年の9月21日(日)に高田馬場のESP学園にて、「EFFEXPO 2014」というイベントがあり、僕も出演させて頂きました。今年で3回目だったそうですが、このイベントが大阪でも開催されることになりました。

日時:2014年12月7日(日)
会場:ESP学園大阪校(地下鉄御堂筋線中津駅)

http://www.effexpo.com

各エフェクター・ブランドが一堂に会し、デモを聴いたり、試奏したりできるこのイベント。こちらにも出演予定です。「技CRAFTシリーズ」や「OD-1X&DS-1X」を使用しての演奏。タイムテーブルがわかりましたら、改めてご案内させて頂きます。
(写真は東京会場で撮影)


エフェクター・ブック VOL.26

来月(2014年12月)に発売予定のエフェクター・ブックの取材を受けました。「技CRAFTシリーズ」などをフェンダーやマーシャルに接続してのレビュー記事が掲載される予定。こちらも是非、ご覧ください。撮影現場での写真です。



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ってなわけで、今後はブログもどんどん更新するつもりです。
楽器フェアに向けての仕込みも本格的に開始。当日、会場にお越しの際は声を掛けてくださいね。

2014年9月3日水曜日

WAZA CRAFTシリーズ登場!〜DM-2W編

たまたま立ち寄った楽器店で発見した中古の塗装ボロボロのDM-2。値札を見て、あまりの価格の高さにスゴスゴと帰ってきた、今までにそんな経験を何度もしてきました。

これはBOSSさんからお借りしていた美麗なオリジナルDM-2。この個体、もし購入するとしたら一体どんな値段がつくのやら…。


そして今回のDM-2W。何と、遅延素子BBDを使用した、正真正銘のアナログ・ディレイの登場です。オリジナル同様、いやそれ以上の妥協無きサウンドを手ごろな価格で購入できるのが実に嬉しいですね!


アナログ・ディレイとは?

そもそも、アナログ・ディレイとはどんなものかご存じでしょうか?その人気の秘密は独特のサウンドにあります。BBDで作られたディレイ音は、「こもりぎみで、歪んで」います。デジタル・ディレイのハイファイなサウンドとは異なり、柔らかな、包み込むようなサウンドが心地良いと感じる人が多いのでしょう。

アナログのディレイ・サウンドは、適度な甘さがヒステリックさを抑え、特にアンプが歪んでいる場合や敢えて歪み系の前段に使った場合に自然な効果を生み出せる、というところも愛される理由になっています。


そう書くとデジタル・ディレイよりも優れていると受けとめられてしまいそうですが、通常の空間系エフェクターとして使用するならデジタルの方が使い易いかも、ですし、テンポ・ディレイやダブリング効果を狙うならデジタル方式の方が圧倒的に有利です。モードを切り替えれば、「Modulate」や「Reverse」など、多彩なサウンドを生み出せるモデルも「DD-7」を始めいろいろ発売されています。つまり、用途によって使い分けるのが吉っていうことですね。プロのギタリストもアナログ・ディレイだけということは少なくて、デジタル・ディレイと併用している人がほとんどのようです。

DM-2Wのツマミ

オリジナルのDM-2に倣い、各パラメーターはネーミングされていますが、基本的な操作はDD-7と同様です。それぞれ以下のように動作します。

「REPEAT RATE」=「Delay Time」
「INTENSITY」=「Feedback」
「ECHO」=「E.Level」


但し、「REPEAT RATE」は時計回りに動かすとディレイタイムは短くなります。デジタル・ディレイとは逆に動作しますので注意してください。そういえば、テープ・エコーのRE-201も同じツマミがありますね。これも同様の動き方をします。


DM-2Wの特徴

他の「Waza Craft」シリーズ同様に、モード切替スイッチが搭載されています。Sモードでは最大300msecのディレイタイム、オリジナルのDM-2と同様のサウンドが得られます。一方、Cモードでは最大800msecのディレイタイム設定が可能で、音質もクリアになっています。高域の劣化が少なめで、もう少しだけモダンなアナログ・サウンドといった趣でしょうか。これも目的によっての使い分ければOKです。

アナログ・ディレイの使い方あれこれ

前述のようにディレイ音が甘めなので、深めに掛けても邪魔にならないメリットを活かした使い方もいろいろあります。「REPEAT RATE」をやや短め、「INTENSITY」を多めにした、いわゆる「スラップ・バック・エコー」のサウンドもデジタル・ディレイで作る音よりも、オケに馴染みやすいサウンドになります。

また、「REPEAT RATE」を長め、「INTENSITY」を3時以降の位置に設定することで、音が次々に重なっていく効果を楽しむこともできます。エコー音をドローンにして演奏することで、分厚いサウンドを構築することが可能です。

また、「INTENSITY」を更に上げていくとディレイが発振し始めます。この時、「REPEAT RATE」を手動で動かして、独特のピッチの揺れを伴った効果音を得る、なんていう使い方も非常にポピュラーです。ライブなどでこの効果を得るだけのために、アナログ・ディレイを用意するギタリストも存在する位ですが、DM-2WはEV-5を使って足でコントロールできるところがユニーク。マイクスタンドに取り付けたり、特殊な機材を作成すること無しに、簡単にその効果を演出できます。モードによっても微妙に音が違うので、こちらも是非、試してみてください。


というわけで、エフェクター・ボードの中に入れていろいろ遊んでいます。面白いのでアッという間に時間が経ってしまいます。新しい発見がありましたら、このブログでも公表しますね。


2014年8月31日日曜日

WAZA CRAFTシリーズ登場!〜BD-2W編

1995年の発売以来、BOSSコンパクトの中でも特に人気の高いBD-2。新たに「WAZA CRAFT」シリーズに「BD-2W」としてラインナップに加わりました。家に到着して以来、いろいろと実験しています。



オリジナルのBD-2の特徴

BD-2が発売された当時、それまでのミッド重視のオーバードライブとはサウンドがかけ離れていたし、「Blues」という名称に印象が引きずられていたことから、その良さが理解されなかった側面があったかもしれません。

しかしその後、クランチ系オーバードライブとして人気が爆発。様々な音楽スタイルで使用されるようになっていきます。

ここで改めてBD-2の特徴をまとめておきましょう。

・アタック感のあるクランチ・サウンド
歪み系エフェクターの多くはクリーン時と比較すると、アタックが潰れる傾向があります。特に低音弦を弾くとコンプレッションが掛かるものが多いのですが、BD-2はハッキリとしたアタックを残したまま歪ませることができるので、バンド内での存在感を失わないメリットがあります。

・幅広いレンジ感
フラットな音像なので、フルレンジのブースターとしても優秀。アタック感を失わないこともプラスに作用します。

・ボリューム操作によるスムースな追従性
ギター側のボリューム操作で完全なクリーンからドライブ・サウンドまで無段階に調整できます。ちゃんと使える音なのが嬉しいですね。

BD-2Wとモディファイ・モデル

あまりの人気ぶりからか、BD-2のモディファイ(改造)・モデルから各社から発売されていることをご存じの方も多いでしょう。これらはオリジナルのBD-2の回路のパーツを入れ替えることによって作られています。いくつかの製品を試してみた印象では、どちらかと言えば低域の質感が変化するモデルが多いような気がします。例えばこんなモデルとか…、


BD-2Wはこれらのものとは一線を画しており、BD-2の全てを知り尽くしたエンジニアによって、一から回路を再設計されていることが最大の違いです。


BD-2Wをテスト

スタジオでオリジナル・モデルと並べて検証してみました。


まずは「S(スタンダード)モード」から。旧モデルと同じツマミの設定だとやや甘めな印象ですが、「TONE」を上げることによって同様のサウンドが得られました。こちらもノイズ面での改良が施されているようです。

個人的にはBD-2Wは「C(カスタム)・モード」がオススメ。Sモードよりも濃密なサウンドに変化します。


「Sモード」の、ややサッパリ系なサウンドと比較すると、ミッドに粘り感が出てきます。特にシングルコイル系のギターでは、ガツンとしたアタック感はそのままに、弦毎の分離感が更に際立ちます。コード弾きからアルペジオ、そして単音弾きへとフレーズを変化させた場合も、違和感なくプレイできます。

「GAIN」ノブを上げた場合も、この印象は変わりません。どちらかと言えば歪みは控え目に使うことがデフォなオリジナル・モデルと比べると、いろいろな設定を楽しめる製品になっていると感じました。

アンプのキャラを変えずに、フルレンジ・ブースター的に使われることも多いBD-2ですが、ミッドレンジに腰が加わることによって、アンプ・サウンドを更にガッツがあって図太く仕上げることができますね。

ディスクリート回路とは?

今回の製品は「完全ディスクリート回路」とのことですが、文系ギタリストの中野としては「???」。ネットでググっても難しすぎてよくわからず…。そこで開発を担当されたBOSSのエンジニアに質問してみました。

どうやら簡単に言うと、回路内のパーツをかなり細かい部分まで選定し、設計しているということらしいです。エフェクターを作る場合、「オペアンプ」なるパーツが使われることもあるそうですが、今回はそれを使わない回路になっているそうです。

うーん、「オペアンプ」って何でしょう?これも訊いてみました。

『オペアンプというのは、いくつかのパーツが組み上がった状態の「信号増幅回路」で、多数のトランジスタを一つのシリコン・チップの上に集積して作られているもの』だそうです。

一方、『ディスクリート・アンプというのはオペアンプを使わずに、個別のトランジスタやダイオード/抵抗などを組み合わせて増幅機能を持たせた回路』とのこと。つまり、セット売りされているパーツではなくて、そのパーツ自体を目的に合わせて組み立てているということのようです。

コストは掛かるけど、よりこだわって設計するためにこの方法を採った、ということです。これで合ってるかな?

ギターを弾く人で使ったことが無い人はいないのでは?という程の人気のBD-2ですが、よりグレード・アップしたBD-2W、試してみてはいかがでしょうか?


2014年8月29日金曜日

WAZA CRAFTシリーズ登場!〜SD-1W編

いよいよ情報解禁になりました。

最近のBOSSの新製品には、従来は無かった様々なトライが行われていて驚かされることも多いのですが、今回の「WAZA CRAFT」シリーズもそんなチャレンジングな製品。長年に渡って人気の「SD-1」や「BD-2」、そして名機と呼ばれながら生産完了してしまっていた「DM-2」の3機種を、細部にわたり、こだわって新規設計したという期待のニューモデルです。


3機種ともノブ面にスイッチが搭載されていて、それぞれ「S」と「C」と記載されています。これは「スタンダード」と「カスタム」という2つのモードを切り替えることができ、前者はオリジナル・タイプのサウンド、そして後者が「WAZA CRAFT」ならではのサウンドを楽しめる仕様。


いつもお世話になっている、市川市行徳の「WILD FLOWER STUDIO」に行って弾いてきました。アンプは写真のようにJC-120とマーシャルJCM-2000を使用。個人的なレビューを書いてみます。


SD-1W=Super Over Drive

オリジナルの「SD-1」の発売は1981年。僕自身も学生時代からずっとお世話になっているモデルです。マイルドでタイトな低域が特徴的。オリジナルと今回のモデルを並べて弾いてみました。


まずはJCで確認。「S」モードにした時のサウンドはツマミの位置を同じにすれば、新旧のモデルでの違いはほとんどわかりません。どちらもSD-1ならではの、歪みの量はあまり多くはありませんが、甘く心地良いサウンドが特長です。

「C」モードにすると音が太くなったような…。よくよく分析的に弾いてみると、音の上下のレンジが広くなっているのがわかります。特に、オリジナルと比較すると低域がよく鳴っている印象です。歪みの量もやや増えていますね。音色が大幅に変化するのでは無く、上品に程良くサウンドが切り替わります。

オリジナルのSD-1ではややレンジが狭いと感じる場合や、使用ギターがハムバッカーのようにミッドが強い時にはこちらのモードを使うと良いかもしれません。

次にマーシャルでブースターとして使ってみました。今回使用したJCM 2000DSLのLeadチャンネルはハイが結構強いモデル。オリジナルのSD-1だとやや低域が削られ過ぎに思うこともあったのですが、「C」モードを使うことで艶やかで図太いリード・サウンドが!これは気持ちイイッス!!もう少し素直な「JCM 900」の場合は、オリジナルのSD-1との組み合わせもオススメなんですが、SD-1Wなら使用アンプによって「S」モードと「C」モードを切り替えて使えるのは便利ですね。


今回のシリーズではノイズ面でも改良がなされているので、このようなブースター的な使用法でもバッチリ使えます。これまでSD-1を使ってきたユーザーは勿論、他のモデルを使っている方にも是非試して頂きたいオーバードライブに仕上がっています。ご期待ください!!


残りの2機種についても近日公開予定です。

2014年8月18日月曜日

コンデンサーはピリリと辛い

エレキギターのトーン・コントローラーに必要不可欠なパーツがコンデンサー(=キャパシタ)です。トーンを下げると高域成分がカットされる仕組み。理論的にはトーンがフルの状態ならこの回路を取り外した状態と同じと言われていますが、この回路を通るだけで、わずかに高域が甘くなる傾向があると感じます。エレキギターの内部構成は1950年代以降、基本的には変わっておらず、とてもシンプル。数少ないパーツの一つであるコンデンサーを交換することでもサウンドの違いを楽しめるんですね。

ストラトの場合

ストラトは内部の回路にアクセスするのが厄介なギター。ピックガードを外すだけで無く、弦も一度緩めなくてはなりません。


このギターは89年製のダンカン。塗装にはやや赤みがありますが、54〜55年風スペックです。


真ん中のポットの上に載っているのがコンデンサー。これは「オレンジドロップ」というモデルが搭載されています。因みにストラト本来の回路は、それぞれフロント用、センター用のトーンになっていて、リアはトーンは効かないようになっていましたが、最近のストラトはセンター&リア用のトーンとして動作するようになっている個体が多いようです。このギターはマスター・トーンとして全てのピックアップに対して動作する回路になっています。なので、右のポットは未結線になっているわけ。(この写真は少し前に撮ったものなので、ピックアップは現在とは違うモデルが付いています)

テレキャスターの場合

実は僕が所有するギターの電装系の面倒を、継続的に見て頂いている方がいます。プロのリペアマンではないのですが、プロ並みの知識と技術を持った心強い味方。昨年買ったこのギターもその方の自宅にお邪魔して実験しながらコンデンサーの交換を行いました。その時に用意して頂いていたコンデンサーがこれ。


リペアショップにお願いする場合、あれこれ試してみるなんてことは不可能ですが、実際に搭載し、比較しながら音を聞くことはとても勉強になります。ストラトと比べると簡単に電装系にアクセスできるのもテレキャスの良いところ。


買ってきた当初は極小のセラミック・コンデンサーが搭載されていました。これの音も悪くは無かったのですが…。


この写真だと大きさがわかりにくいですね。それでは…、


見た目からの予断を排除するために、僕自身は目をつぶってプレイしながら比較。Kさんいつもながらスミマセン、そんな作業をさせてしまって…。


そして選んだのは同じセラミック系のヴィンテージ・コンデンサー。大きく音は変わらないのですが、若干深みが増したような。とても気に入っています。

レスポールの場合

ときどき、このブログでも書いていますが、レスポール・スタンダードのサウンドがなかなかしっくりこないのです。ピックアップ交換や弦のゲージ変更など、実験を繰り返しています。(以前の記事も是非、ご覧ください)
テンション感など、解決したこともあるのですが、どうもまだ低域が多すぎてブーミーなサウンドになってしまう傾向がありました。そこで、またまたKさんにSOS。今回はこんなブツを試させて頂きました。


なんと、ヴィンテージの「バンブルビー」と「ビタミンQ」。これまで搭載していた「BLACK CAT」から載せ替えてみると…、


低域がスッキリし、歪ませてもブーミーさが無くなってイイ感じ。ボリュームを絞った場合の音色変化もスムースになったような。コンデンサーの交換ではサウンドは変化しないという説もありますが、今回に限っては大幅に変わった気がします。数十年前のパーツで劣化していることが原因かも知れませんが、好ましい方向になったので良しとします。

Kさんを始め、さまざまな方の協力の下でギターを弾かせて頂いてきました。本当にありがとうございます。今後もよろしくお願いします!