2014年5月2日金曜日

エレハモ「Soul Food」を試す

僕はエフェクター・コレクターではないので、それほど多くのモデルを持っているわけではありません。でも、BOSSのエフェクターを語るためにも、他のメーカーのモデルだって知らないとねっ、ということで話題になっている製品も時々買っています。

エレハモとは?

electro-harmonix社は60年代末に創立されたメーカーで、「Big Muff」や「Small Stone」、「Memory Man」など、歴史に残るモデルを発表してきました。80年代初期に一度倒産していますが、90年代頃から生産を再開して膨大なモデルを発売して今に至ります。そのエレハモ社が今年のNAMM SHOWで発表した「Soul Food」は「KRONのケンタウルス(Centaur)というオーバードライブをモチーフにしたモデル」という触れ込みだったので、ちょっと気になってました。国内では品薄ということで入手が難しかったようですが、たまたまAmazonを見ていて「在庫あり」になっていたのを見掛けたので注文してみました。


CENTAURとは?

「Centaur」とはKRONというメーカーの、数年前まで発売されていた高価なハンドメイドのオーバードライブのこと。多くのプロギタリストが使用していることもあって人気は高かったのですが、8〜10万円なんていう破格の設定がなされていました。現在は販売は完了していて、中古でなければ手に入れられない状況です。以前に1ヶ月位借りることができたので、現場に持っていったりして試してみたのですが、僕自身はその時は結局購入しませんでした。だって値段高すぎだし、その当時はそれほどものとは感じなかったからです。
個人的な印象では、JCなどのクリーン系アンプを歪ませる為のものではなく、ある程度歪んでいるサウンドのキャラクターをあまり変えずに更にブーストする、という使い方に向いているモデルだと思いました。アタックが潰れずに、上下のレンジ感を残したまま歪みを増強できます。


で、「Soul Food」の出来映えは?

サウンドが似ているか、という観点でいえば良くできているんじゃないでしょうか?微妙に高域の聞こえ方は違いますけど、ブースター的に使う前提なら同様の効果が得られると思いました。上記のようにこれ一台で歪みを賄うものでは無く、他の歪み系エフェクターや歪み系アンプと組み合わせて使うものかと。BOSSのCOSM AMP搭載製品、例えばGT-100やCUBE系アンプなどとの相性も良かったですよ。


TS系やSD-1などの場合は中域が強く、程良く低域がタイトになるのが特長。シングル系のフロントPU使用時等に心地良い張りを与えてくれます。一方、このモデルは低域が比較的残ったままなので、単純に歪み量だけを加えたいようなシチュエーションで使えそうな気がします。リアハム+クランチ・マーシャルとかね。

中を開けてみた

裏蓋を外し中の回路を見てみると…、



基板をモールドしていたケンタウルスとは違って回路はむき出し。バッファーとトゥルーバイパスを切り替えることができるスイッチがついていました。これはもう少し実験が必要です。


それにしてもこの製品の価格の安いこと。海外のサイトで見てみると驚くような価格設定になっています。しかも、ACアダプター付き。BOSSのPSA-100と互換性があるみたいなんで、アダプター要らないからもっと安くして欲しかった〜。

今、ライブではMad Professor社製の「Sweet Honey Overdrive」というモデルをブースターとして使っているんですが、機会があればこのモデルも試してみようと思ってます。その時はまたレポートします。

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今朝は絶好の自転車日和でした。帰りがけに舞浜のタリーズでコーヒーを飲みながら日向ぼっこ。至福の時間でした。世間は連休のようなので、明日からは仕事に邁進することにします。