2017年6月2日金曜日

待ってましたのBOSS MS-3登場!

 1年近く、ブログを休んでしまいました。昨年に出版した「プロフェッショナル・エフェクター・テクニック 4」の執筆で文章を書くのに疲れてしまったのかもしれません。何せ、長文を書いたのは大学の卒論以来、それを4冊も書いたのですから。はい、僕は元気です。

本来なら近況報告などをすべきかもしれませんが、とりあえずそれは置いておいて表題の件。個人的にも待望の新製品が発表になり、久々にブログを書きたくなってしまった、という次第です。

MS-3って何だ?

一見、スイッチャーのように見えるこの製品。実はスイッチャーとマルチ・エフェクターが合体したようなモデルです。3系統のループに好みのペダルを接続してコントロール。さらには内蔵されたエフェクターを組み合わせることで無限のサウンドを作り出すことができます。“GT-100”や“GT-001”に搭載されているエフェクトの内、「Pre Amp(アンプ・モデリング)」を除いたほぼ全てのエフェクトが搭載されています。「WARP」や「S.BEND」といった“ACCEL系”、「Tera Echo」や「OVERTONE」といった“MDPもの”、歪みエフェクター、モジュレーション系、空間系などを6系統を同時使用可能。ループに接続した3ループと自由に組み合わせられます。L1〜L3の接続順序を内部で変更はできませんが、内蔵エフェクトを個別にL1の前やL3の後ろには自由に配置できます。

※そうそう、“MS-3”にはBASS用のエフェクトも多数搭載されています。



ペダル・ボードに組み込んで使うことが想定されていることもあって、ライン接続やヘッドホンでのモニターを行いたい場合は、別の機材と併用する必要があります。ライブやセッションなどでアンプにつないで使って欲しい、ということなのでしょう。

こんな人にオススメ!

・歪み系などはお気に入りのペダルを使いたい人:“GT-100”にもSend/Returnがありますが、1系統だけですからね。1系統に複数台のエフェクトを接続し、ペダル側のON/OFFを切り替えれば、さらに多くのバリエーションが得られます。

・機材をコンパクトにしつつ、こだわりのペダルも併用したい人:「スイッチャーが便利なのはわかるけど、ペダル・ボードが大きくなりすぎ」なんて方にはピッタリですね。

ってなわけで、暫定的ですが、ボードに載せてみました。以前は5系統のスイッチャーで組んでいたボードなんですけど、まだまだスペースに余裕があります。実際に持ってみるとその軽さに驚愕。さすがに“GT-1”の手軽さには適いませんが、ギターと一緒の持ち運びも楽勝でしょう。“DD-500”などを載せてMIDI制御しても良いかも〜。




ここではL1に“ARCHER”、L2に“DS-1X”、L3に“ST-2”を接続していますが、「“ARCHER”の前段にフェイザーをつなげる」とか、“MS-3”内蔵の“OD-1”のモデリングで“ST-2”をブーストするなど、手軽にいろいろな実験を行えます。

カスタマイズも自由自在


実際に触ってみるとわかりますが、自分の使いやすいように自在にアサインを変更できる点も見逃せません。例えば、右上のフット・スイッチは通常は「メモリー・モード」と「マニュアル・モード」の切り替えで、長押しするとチューナーが起動するようになっていますが、逆の設定、つまり、通常はチューナーのON/OFFスイッチとして使い、長押しで「メモリー←→マニュアル」にするのも、いとも簡単に設定できます。






GTシリーズではお馴染みのアサイン系のカスタマイズもフル装備。本体スイッチや外部スイッチを自分の使いやすいようにアサイン設定可能です。また、各エフェクトのON/OFF状態もLEDで一目で確認できます。




発売は6月10日(土)に決定。うわっ、もうすぐですね。

公式サイトでも情報が公開になっています。基本的な使い方を解説したムービーも既に公開済み。因みにこの動画制作を担当させて頂きました。よかったらこちらもご覧ください。


下部のYouTubeのアイコンをクリックすると大きな画面、日本語の字幕付きで見られます。
または、右下のアイコンでフル・スクリーンにした後、歯車アイコンで字幕を設定できます。

今後はちょくちょく更新しますので、また見にきてください!