2011年12月23日金曜日

ピックとか弦の話


先週からKANさんのツアーのリハが始まっています。ライブに備えて必要なものを、いろいろと準備しているところです。

ギターを弾かない人でも、ギターを弾くときにピックを使って演奏することが多いことはご存じでしょう。楽器店では様々な材質、形、厚さのピックが売られています。

ギタリストによって好みも様々ですが、気に入った種類のピックをずっと使い続ける人と、どんどん違うピックに持ちかえても平気な人とがいるみたいですね。僕自身は、何かのきっかけで「好みのサウンドが得られた」、とか「いつもより上手く演奏できた」なんて思うと(でも、ほとんど気のせいかも)、 どんどん使うピックを代えてしまうほうなんです。

ちょくちょく気になったピックを買い集めていると、ストックはどんどん溜まります。そして、この中から今の気分に合うピックをチョイスして、必要な分をまとめ買いします。


そして、今回選んだのが「Ernie Ball」のHeavy。 まるでキャンディの袋のよう。


昔買っておいたものと比較すると、凹凸が無くなっていて少し滑りやすいんですけど、まあ、許容範囲です。(左側が新しいタイプ。見た目だけでは違いがわからないでしょ?)


弦も合わせてまとめ買い。 弦は1ステージごとに交換するので、使用するギターの本数とライブの本数を掛けた数量が必要になります。 赤いパッケージのアコギ用はこれだけあれば充分ですが、エレキ用は29セット。こちらはギリギリかも。


ギター本体の調整も終了しましたし、アンプやエフェクターの機材の調達も完了。後は頑張って演奏するだけです。2年ぶりのKANちゃんのツアー、楽しみです!!

2011年12月18日日曜日

夜行列車に乗りたいなぁ

また廃止になる夜行寝台列車があるそうですね。

「ブルートレイン」として親しまれてきた寝台特急「日本海」(大阪-青森)と、夜行急行「きたぐに」(大阪-新潟)は運転を取りやめる。

僕は熱心な鉄道ファンというわけではないのですが、夜行列車には独特の雰囲気があって、とても好きなんです。これまでも、仕事の都合などで利用することが決まると、その日が来るのをいつも楽しみにしていました。

最初に夜行寝台列車を経験したのは1986年の夏。富山での仕事の後、翌日の昼間に軽井沢で行われる野外イベントに間に合わせるためには、どうしても夜行での移動が必要になったのです。詳細はあまり覚えていなかったのですが、ウィキペディアで調べてみたところ、富山から信越本線を経由して東京まで走る「能登」という列車だったようです。長野新幹線が開通してからは、信越本線の一部区間が廃線になっているので、現在は臨時列車として走る場合も上越本線経由になっているのだそうです。

その後、夜行列車には何度も乗りました。

夜遅くなるとアナウンスも終了し、車内で聞こえるのは列車が走る音と断続的な踏切の警報音だけ。そして、車窓からの景色は基本的には真っ暗ですが、ときおり見える民家の明かりや、真夜中に停車する誰もいない駅のホーム、月や星などが見える夜空を眺めていると、日常とは違ういろいろなことを考えてしまうのです。寝てしまうのがもったいないと思えるほど…。

20代の頃は推理小説が好きだったので、西村京太郎の「寝台特急殺人事件」のような本を臨場感たっぷりに読むのも面白かったですね。

今のところ、僕が最後に夜行寝台に乗ったのは10年前の2001年、金沢から東京へ帰るときに乗った「北陸」です。チケットの一部とカード・キーを残してありました。また、その時の写真があったので、お見せします。


いわゆる「ブルートレイン」っていうやつです。


この時は個室の「A寝台」だったので、ギターを持っていても余裕。


個室には洗面台はありますが、トイレはありません。


30分ほどの旅番組のビデオがエンドレスで流れるだけのテレビ。TV放送は見れなかったはず。


寝台を座席に変えたところ。


早朝に上野に到着。


ほとんどの夜行寝台列車が廃止に向かっている中で、東京〜札幌を走る「北斗星」、「カシオペア」などと並んで現存する数少ない列車が「サンライズ・エクスプレス」。僕も2回ほど乗ったことがあります。高松〜東京間の「サンライズ瀬戸」の車両は清潔でまるでホテルのよう。個室中心の編成なので、女性の方にもオススメです。僕も機会があったらまた乗りたいなぁ、と思っているのです。


2011年12月15日木曜日

とりあえず撮りまくってみよう!

1週間ぶりのブログです。
今日は休みにしようと決めてました。朝はApple Storeのレッスンで銀座へ。


そして夕方は自転車に乗ってきました。ワンパターンですね。


もう、一か月位前になりますが、携帯をiPhone4Sに機種変更しました。前の3GSでも特に不満は無かったのですが、使い始めて2以上年過ぎましたし、Apple Storeに在庫もあって並ばずに買えてしまったのでね。

それにしてもiPhone4Sのカメラは強力ですね。いつも持ち歩いているモノで気軽に撮影できるのが楽しいです。前回のブログの写真もiPhoneで撮ったものなのですが、僕にとってはもう充分。昼間の明るい環境ならデジカメを持ち歩かなくてもOKと感じました。

1995年に買ったカシオの「QV-10」の解像度はは320×240。その頃撮った写真はこんな感じ、スゴイ進化です。


一方、「Roland Music Navi」でいろいろな製品の写真を撮るために使っているのは、キヤノンの「Power Shot S95」です。明るいレンズで室内撮影に優れていると言われているそうで、去年、このカメラに替えてから失敗は少なくなったような気もします。


Appleの「One to One」レッスンでも、カメラや写真についても教えて貰ってきました。「被写界深度」とか「3分割法」なんてことさえ知りませんでしたが、少し本でも読んで勉強してみようかと思ってます。

写真、面白いかも…。


2011年12月8日木曜日

今週の自転車生活

今週は比較的、時間に余裕があったので、天気の良い日は自転車に乗ってました。写真を撮ってきたので載せてみます。(今回は写真が多いので、環境によっては読み込みに少し時間が掛かるかもしれません

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・12月5日(月) 走行距離=22.5km
R357を西に走り、久々に若洲海浜公園に行ってきました。旧江戸川と荒川という2つの川に掛かる橋を渡って行くのですが、自動車なら何てこと無い坂道も、自転車だとちょっとキツい行程。でも、日頃の運動不足を考えれば、ちょうど良い負荷です。



このコースは景色は悪くないのですが、空気があまり良くないのが欠点かな。そういえば、自転車に関連する道交法の扱いが変わるらしく、原則的には車道を走ることになるそうですね。そんなこともあって最初は車道も走ってみましたが、ここのルートは危なくて自分には無理と思いました。(そもそも橋の左車線は自転車が入れない…)

歩道を走ってきて、信号を渡ろうとしたら、横断歩道の信号は「自転車」の文字が消されていました。うーん、やっぱりここの歩道は走ってはいけないということなのか?


で、若洲海浜公園に到着。この日は暖かくて、汗ばむほどの陽気でした。


この若洲から城南島に掛けられる橋は「東京ゲートブリッジ」と名付けられたようです。来年の2月12日に開通する予定だということで、もうかなり出来上がってきているように見えました。ウィキペディアによれば、海上を跨ぐ距離はレインボー・ブリッジの2倍ということで、展望台なども作られています。




2番目の写真はモロに太陽が入ってしまいました。
3番目は橋の入り口付近。橋上も歩道はあるみたいですが、自転車でも走ってみたいところです。
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・12月7日(水) 走行距離=43.61km
昨日はいつもの江戸川CRを上流に向かって走り、葛飾区の水元公園に行ってきました。

自転車に乗るのには無風で絶好のコンディション。雲がやや多めながら、寒くも無く暑くも無い、気持ちの良い天候です。途中、工事に阻まれましたが、迂回して走ります。


今、水元公園は見事な紅葉が観られます。夏に撮った写真と見比べてみてください。





釣りをしている人も沢山います。でも、さすがに12月、日が短くなりましたね。2時半なのにもう日が陰ってきました。


暗くなると一気に寒くなるので、帰ることにします。3時半を過ぎると完全に夕日の景色です。





久しぶりにのんびりと過ごすことができて、良い気分転換になりました。

そうそう、このブログでは、写真をクリックすることで大きめのサイズの写真を見ることができます。PC/Macでご覧の場合、写真表示画面では、カーソル(矢印)の左右ボタンで写真だけを切り替えて閲覧できるみたいです。右上の「×」か写真以外の場所をクリックすると元の画面に戻りますよ。よかったら試してみてください。

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さて、今週末の12月10日(土)にはロックイン新宿店A館でのコンパクト・エフェクター・セミナー(第3回目)が開催されます。今回は複数のエフェクターを組み合わせていろいろなサウンドを聴いて頂く予定。BOSSエフェクターのクオリティの高さを証明してみたいと思っています。15時スタートです。是非!!


2011年12月4日日曜日

ゲット・ラウド!!

アマゾンで予約注文していたDVDが届きました。

「GET LOUD」は今年の秋に劇場公開されたドキュメンタリー映画です。(世界での公開は2009年)レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジ、U2のジ・エッジ、ホワイト・ストライプスのジャック・ホワイトが、時にはセッションをしながら、それぞれの人生や音楽について語るという作品。派手な演出も無く、淡々と進んでいく映画なのですが、とても面白く見ることができました。


最大の見せ場はペイジが「胸いっぱいの愛を」のリフを弾くシーン。その瞬間、エッジ&ジャック・ホワイトの顔が、まるで10代の少年のような表情になってしまうのです。そりゃ、目の前で弾かれたら手元を見入ってしまうよな〜。そういう僕もおそらくそんな顔でこの映像を見ていたのだろうと思います。

ペイジのテルミン&エコープレックス、エッジのシステム化されたエフェクター群など、 インタビュー中に写るさまざまな機材にも注目してしまいます。

この映画を最初に観たのが劇場ではなくて、自宅であったことは幸運だったと思ってます。何故なら、途中でギターを弾きたくなる気持ちを抑えるのが難しかったから。実際にペイジがレスポールを弾けばレスポールを、エッジがSGを弾けばSGを手に取って、同じフレーズを弾きながら鑑賞できたことは、僕にとっては実に楽しい時間になりました。 途中で何度もポーズしたり巻き戻したりしながらだったので、見終わるのに3時間以上掛かりました。実際には90分程度の長さなんですけどね。

それぞれのスタイルは異なるものの、音楽あってのギターであること、そんな当たり前の事を確認できたように思います。忘れてしまわないようにしないと。

映画の最後で、出演者それぞれが自分の人生について語ります。

エッジは「もし、U2に誘われていなかったらこの仕事はしていないだろう。銀行で働いていたかも。」などと語ります。

ペイジは「やがて老いてギターを弾けなくなる時がやってくる。しかし、その時間を少しでも先に延ばしたい。」と。

彼らと比較するのはおこがましいですが、自分もギター弾きとして生きてこれたことに感謝し、それをまだまだ楽しみたいと、改めて感じさせてくれる作品でした。


この映画、ギタリストにとっては最高に面白い映画だと思いますが、楽器を弾かない人にはどう見えるのでしょう?人生を描いた優れたドキュメンタリーでもあると思うんですけどね。機会があったらご覧になってみてはいかがでしょうか?

2011年12月1日木曜日

ダンシング・ヒーロー、なわけない〜1986年(1)

今回は振り返りネタで書いてみようと思います。
1985年の冬に浦安に住み始めた頃の話までは「History」でまとめて読めます。

1980年代はマイケル・ジャクソンやマドンナ、国内でも松任谷由実さんなどの活躍もあり、エンターテイメント性を前面に打ち出したコンサートが数多く観られるようになった時代でもあります。 そんな背景の中、1985年12月から始まった大江千里君の「千里が街にやってくる」は計23本の本格的なツアーとなりました。

それからの数年間は、バンドの中で動けるギター、ベース担当者も、演奏以外の様々な役割を持たせられるようになります。曲の進行に合わせ、どの位置に自分が立つかも事細かく決められ(それは「フォーメーション」と呼ばれていた)、振り付けされたステップを踏みながら演奏することも求められるようになりました。

僕はダンス・ミュージックは好きでしたが、それまでは「踊る」ことにはまるで関心が無く、ディスコにさえ行ったことがありませんでした。でも、不思議なことに「やらされている」ようには感じませんでしたね。経験することで「踊れる」ようになれば、自分にとってもプラスですし、何よりやってみると思ったよりも楽しかったからではないかと思います。(踊れるようになったのか?は微妙ですけど)

また、ニューヨークの売れっ子スタジオ・ミュージシャン=ハイラム・ブロックやウィル・リーらが結成していた「24th Street Band」のライブを観て、高度なテクニックを持ちながら、ステージ上を動き回りながら、観客を楽しませようとする姿勢に感銘を受けていたこともあるかもしれません。

演奏フレーズとは全く関係なく付けられたステップにはとても苦労させられました。ですが意外なことに、ライブ時に録音したテープを聴いてみると、それまでと比較するとノリの良い演奏になっていて、体を動かしながらの演奏は音楽の一面を理解するのには有効な手段であることを確信できたことは、自分にとっては大きな収穫でもありました。

誰もいない夜中のコインランドリーで、ガラスに映る自分の足元を見ながらステップの練習をしたのも(鏡も洗濯機も持っていませんでした…)、懐かしくも恥ずかしい思い出です。

1986年にはいろいろな出会いがあり、仕事の幅も広がっていくことになります。(続きます)

Roland Music Navi」も更新されました。楽器フェアでの写真を沢山載せましたので、是非、ご覧ください!

2011年11月24日木曜日

うわっ、やってしまいました

今週は自宅作業の毎日。コツコツ、真面目に働いてます。

Mac上のデータはDropbox上にバックアップをとってますし、外付けのハード・ディスクにも「Time Machine」を使って自動的に履歴を残しているので、もしもの場合にも、ファイルを消失させてしまうことはほぼ無いと言える環境になっています。そんなわけで、最近はCDやDVDの出番はほとんど無くなりましたけど、ちょっぴり大事なデータがあったので、DVD-Rに焼いておこうと思い立ちました。

バックアップを取ったものの、ディスクにメモ書きを残しておかないで、後で中身がわからなくなることが多いですよね。油性のフェルトペンでしっかり書いておきましょう。 無事にディスクが出来上がり、Macからイジェクト。


このまま、先にディスクを手に取ってしまうと、ペンのフタが空けられなくなるので、キャップを外してからディスクを取ろうしたその時、

写真はイメージです。その瞬間は撮影する余裕無いッス。

うわー!お気に入りの真っ白なGENELECのスピーカーにペン先が当たって、子供のイタズラ書きのような線が!あわててウェット・ティッシュで擦ってしまったので、余計に広がってしまいました。このまま何年もこの状態で使っていくのかと思うと目の前が真っ暗になりました。

気を取り直し、ネットで「マジック 汚れ落とし」などと検索をかけてみました。「アルコールで拭く」、「シンナーを使う」などと出てきましたが、そんなもの家にはありませんし…。

そんな中、「メラミン・スポンジで擦って落とす」という書き込みを見つけました。「それなら家にある!」と思い、少しだけ水を含ませてゴシゴシと擦ってみると何と、数分でキレイに落とすことができました。これでペンの痕跡は皆無、ホッと胸をなで下ろしました。スゴイ!!


これって、もしかしたら常識なのかもしれませんが、ネットのありがたみを改めて感じた瞬間でした。

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さて、今週の土曜、11月26日の15時から、ロックイン新宿店A館1Fにて、第2回目のコンパクト・エフェクター・セミナーを行います。今回は空間系を中心に様々なエフェクターの使い方を伝授致します。近くにお住まいの方は是非どうぞ!勿論、無料です!!

2011年11月21日月曜日

幸せの黄色い新幹線

うー、また間が空いてしまいました。申し訳ありません。

楽器フェア終了後は自宅にこもっての仕事が多く、先週も平日は自宅作業の毎日。家での仕事は自分で時間を管理できる自由はありますが、気をつけないと朝から夜遅くまで、仕事しかしていない日々を過ごすことになってしまいます。改善しないければいけないところです。

週末は一泊の行程で広島に行ってきました。広島空港から市内までは距離が少し離れているので、飛行機と新幹線での時間差はそれほどありません。ゆっくり時間を過ごせる新幹線をチョイスして、往復8時間の旅を楽しんできました。

東京駅のホームに着くと、人だかりの中に見慣れない列車を発見。テスト用列車らしき新幹線が止まっていたので、数枚写真を撮って自分が乗るべき「N700系」の車両に乗り込みました。

早速インターネットで調べてみると、先ほど見た試験車は「ドクター・イエロー」と呼ばれていて、別名、見れば幸せになる「幸せの黄色い新幹線」とも呼ばれているそうです。知らなかった〜。 新聞記事にもなっていたようですね。


N700系の車内では「Wi-fi 」によるネット接続ができますし、窓際の席が取れれば電源の確保もOK。今回、その便利さを改めて実感しました。だって「iCloud」のフォト・ストリームでさっき撮った写真はもう、iPad上で観れますし…。スゴイ!

今回のミッションは広島の高校生の皆さんにエフェクターを含めた、サウンド・メイキングの方法を指南することでした。予定外ではありましたが、車内で急遽「Keynote」によるプレゼン画面を作ってみることにしました。

iPadのKeynoteもいつのまにかバージョン・アップしていたようで、以前は使用出来なかった派手なトランジションなども使えるんですね。(今回はシンプルに作りましたが)必要なファイルや写真は、自分のMacと同期した「Dropbox」内のものを読み込んで貼り付けるだけ。まるで家にいるかのように作業できるのです。イヤー、便利すぎです。

その甲斐あってか、本番も良い雰囲気で演奏できました。高校生の皆さんを見ていると、本当に音楽が好きで、それを楽しんでいるのが伝わってきます。自分ががギターを始めた頃を改めて思い出させて貰いました。


帰りの新幹線では、事前にダウンロードしておいた「スティーブ・ジョブズ」をやっと読み始めました。紙の本の方が読みやすいとは思うのですが、持ち運びを考えると、ね。電子書籍にも慣れてきたような気もします。

2011年11月14日月曜日

ディズニーランドの街に住んで

前回書いたように、浦安に住み始めてからもう20年以上が経ちました。ここに住むことにした理由は単純で、「ディズニーランドがあったから」です。

1978年、当時LAに住んでいた親戚を頼ってアメリカ旅行をした際に、初めてアナハイムのディズニーランドに行きました。英語はあまりわからなかったのにもかかわらず、清潔で洗練された環境とエンターテイメントに徹したアトラクション、キャストの親切な態度と笑顔に魅了されました。そして、その5年後に日本にもディズニーランドができることを知り、期待してにその時を待っていたのです。

最初に東京ディズニーランドに行ったのは1983年の3月末。TDLがオープンしたのはその年の4月15日なんですが、ラッキーなことにプレビュー期間中に入園することができました。同じゼミに通う友達がキャストとしてバイトすることになり、開園前のチケットを手に入れて僕を誘ってくれたからなんです。

オープン前で、後から思えば多少の不備はありましたが、その日の内にのアトラクションを全て制覇し(特にスペマンには何度も乗った)、とても楽しい1日を過ごしました。そして、空が広く、海も近いこの土地にいつか住んでみたいと思うようになったのです。

1985年、浦安で暮らし始めた当初は京葉線も開通してなくて、海側の埋め立て地域もまだ開発途中の頃。今のような人気はまだ無く、家賃や駐車場代は都内に比べれば格安で、一人暮らしを始めるにあたっても、多少の交通の便の悪さをガマンすれば住みやすいところに思えました。最初に住んだのは今の京葉線の新浦安駅の近くのアパートでしたが、当時はただ広い空き地が広がる地域だったんです。

その後、TDLには数え切れないほど行きました。特に88年に「年間パスポート」が発売されてからは毎年のように購入していたので。「買い物、食事、花火」のためだけでも気軽に行けるのが嬉しかったですね。


何度か引っ越しはしましたが、市内をグルグルとしているだけで、今のところ気に入っているこの街を離れる気はありません。ただ、ここ数年はTDRの「年パス」は切れたままなんです。時間的な余裕というよりも、気持ち的な余裕が少し無くなっているのかもしれません。無理にでも購入して通ったら楽しめるのかな?

で、83年の時のゼミの友達の女の子とは、その後付き合うことになり、今は隣の部屋でいびきかいて寝てます。こんなオチでスミマセン。

2011年11月10日木曜日

旅の始まり〜1985年


ホテル暮らしと珉珉の餃子」からの続きです。(この記事の一番下、または左側のラベル内の「History」をクリックして頂けると回想系の記事をまとめて読めます。)

1985年の春、大江千里君の3rdアルバム「未成年」が発売され、それに伴うツアーが始まりました。手帳によれば4月24日から5月30日まで9公演。大きなホールで演奏するのは勿論初めてでしたし、大きなセット、様々な演出、観客の歓声など、忘れられない思い出です。

このツアーの大阪公演は「大阪厚生年金大ホール」でした。僕が初めて買ったロックのアルバム「Beck,Bogert&Appce Live」(ジェフ・ベックのライブ作品)が収録されたのがこのホール。そして、東京公演は「渋谷公会堂」。ここも高校生の時にPAのバイトで通った会場でしたから嬉しかったですね。

このツアーからコーラスの松木(濱田)美和子さんと豊広純子さんが参加。音楽的なことに加え、ビジネスとしてのプロのミュージシャンありかた(例えばスケジュール管理の方法やギャラの交渉の仕方)などを学ばせてもらったような気がします。それまでは演奏することで精一杯で、そんなこと考える余裕もありませんでしたからね。

ホール・ツアーに加え、夏は野外イベント、秋は学園祭ツアーとこの後、数年間続く旅から旅への生活が始まったのです。

ジャズやロックのミュージシャンというと、仕事の後は夜な夜な、浴びるように酒を飲む人が多い印象があり、飲めない体質の自分も飲まなきゃ行けない状況に追い込まれるのではないか?などと恐れていたのですが、ライブが終わるとホテルの部屋でルームサービスで食事を済ませるような現場だったので、やれやれ一安心。(後年、飲み屋で打ち上げが行われるようになりましたけど)

ライブの仕事というのは、移動している時間がとても長いので、どのように過ごすのかが課題なんです。80年代ですからウォークマンとかはもうありましたけど、僕はまだ買えなくて、ラジカセ(CDはまだ無い)を持って歩いていました。移動中はいつもヘッドホンで音楽を聴いていたような気がします。

そういえば80年代はツアーの仕事のことを、業界用語(逆さ言葉)で「ビータ」なんて言う人もいましたが、さすがに最近は誰も言わなくなりましたね。

そして、この年の12月。20代中盤になっていた僕は、それなりに収入も上がってきたこともあり、生まれ育った杉並の実家を出て、浦安での一人暮らしを始めます。もう、それから26年も経っているということか…。

2011年11月7日月曜日

SMiLEが届きました

楽器フェアも終わり、次のミッションに向けて準備中といったところです。今日は家で次号の「Roland Music Navi」の原稿書き(執筆というほどではありませんね)。ここのところ、このブログでも仕事の話が多かったので、今回は好きな音楽についてまた書いてみようと思います。

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「僕はビーチ・ボーイズの音楽が好きです。」こう書くにはちょっと勇気がいります。多くの人にとってビーチ・ボーイズとはサーフィン・サウンドのオールディーズのバンドで、「サーフィンUSA」とか「カリフォルニア・ガールズ」のバンドと思われているので、僕がそう言うと「意外ですね。」なんて言われることもしばしば。

勿論、それは間違いでは無いのですが、ビーチ・ボーイズにはクリエイティブなアーティストとしての顔があり、それに対して熱狂的なファンが数多くいるのです。その代表作は「Pet Sounds」と言い、このアルバム無しには後期のビートルズのサウンドは生まれていなかったのでは?と言われる位、ロック史上屈指の名盤として知られています。

そんなわけで、僕はペットサウンズやビーチ・ボーイズをテーマにしたCD、DVD、書籍を集め、楽しんできたのです。



以下はちょっとした解説です。

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そんなビーチ・ボーイズが1966年の「Pet Sounds」の次作として制作していたアルバムが「SMile」という作品だったのですが、このアルバムは未完成のままお蔵入りになってしまいます。 理由はリーダーのブライアン・ウィルソンの精神的不調と言われており、ビーチ・ボーイズの最高傑作として存在するはずだった作品は、遂に発表されないまま40年以上経ってしまっていたのです。

しかしその後、その作品は公式、非公式両方の形態で断片的に流出していたこともあり、世界で最も有名な未発表作品を望む声は衰えることはありませんでした。

そんな背景もあってでしょうか、復調を果たしたブライアン・ウィルソンによる、ソロ名義での作品として遂に2004年にリメイクされ、発表されたのです。その内容は噂に違わぬ傑作。このアルバムを最初に聴いたときは鳥肌が立ちました。ただ、残念なことにブライアンの弟2人は既に故人となっており、またブライアン自身の声の状態も決して良いとは言えず、リスナーはビーチ・ボーイズの作品として、脳内変換しながら聴いていたのではないかと思います。
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そして今年の秋、何とこの「SMilE」がビーチ・ボーイズのアルバムとして発売されたのです。ブライアンを初めとした、若きビーチ・ボーイズのメンバーの声で「SMiLE」が聴けるなんて。そんな幸せを今、聴きながら噛みしめています。

そして、僕は世の中にはきっと埋もれた素晴らしい音楽がまだまだ一杯あるはずだと信じているんです。

今回はちょっとマニアック過ぎましたか?



2011年11月4日金曜日

楽器フェア2日目終了っと


パシフィコ横浜で開催されている楽器フェア2日目を終えて帰宅しました。ここにはリハーサルも含めると5日間連続で通うことになります。

始まるまでは正直、お客さんが来てくださるのか心配していたのですが、蓋を開けてみると、昨日も今日も沢山の人、もの凄い熱気です。こんな時代だからこそ、音楽や楽器を弾く楽しみを皆さんも求めているのかもしれませんね。

ローランド・ブース内に作られたBOSSコーナー。ここで僕ともう一人のギタリスト、山口和也君と交代で演奏しています。


今回の僕の担当はコンパクト・エフェクターいろいろ。歪み系を中心として、ディレイやループ・ステーションなども紹介します。ヘッドホンで細部まで音色を確認できるようなシステムになっているんですよ。明日&明後日(11月5日&6日)もガンガン弾きまくりますので、是非、聴きに来てください!そして、試奏もガンガンできますので、是非、弾きに来てください!!

今年の楽器フェアについては、今月末のRoland Music Naviで写真も含めて公開予定。(なので、ここではちょっと出し惜しみ)更新されたらこちらでも告知しま〜す。

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さて、2年に一度開催される楽器フェアで初めて演奏させて頂いたのは1989年のこと。今から22年前になります。写真は全く残っていないのですが、自宅にビデオがありました。キャプチャー画面なので粗い画質ですが…。


当時、どんな製品を使って演奏したかは、全く記憶に残っていなかったのですが、このビデオの字幕スーパーに記載されていました。


GS-6・・・Rolandブランドから出ていたデジタル・プリアンプ&マルチエフェクター。個人的にもライブで使用していた機種。

GR-50・・・1Uラックのギター・シンセサイザー。PCM音源が載った製品として最初期のモデルなんじゃないでしょうか。自分の好きなギターで演奏できるのは当時、画期的だったんですよ。GK-2というピックアップは現行のGR-55やVG-99でも使えます。

GL-100・・・こちらもラック型のアナログ・プリアンプ。個人的にはラインで使ったサウンドが好きで、レコーディングでよく使いました。


DEP-5・・・80年代末に多くのギタリストのラックに搭載されていた、定番空間系マルチ・エフェクター。これのコーラスが好きでした。

まだ、V-Drumは製品化されて無くて、Key、Bass、Gtの3人編成。ドラムはMC-500MKIIで打ち込んでR-8を鳴らすシステムでした。

そんなことより、「ヒョウ柄ってどうなの?」とか言われそう。まあ、いいじゃないですか。

1989年は僕にとっていろんな意味でターニング・ポイントになった年なんです。Historyとして後日、改めて書かせて貰いますね。