2011年11月7日月曜日

SMiLEが届きました

楽器フェアも終わり、次のミッションに向けて準備中といったところです。今日は家で次号の「Roland Music Navi」の原稿書き(執筆というほどではありませんね)。ここのところ、このブログでも仕事の話が多かったので、今回は好きな音楽についてまた書いてみようと思います。

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「僕はビーチ・ボーイズの音楽が好きです。」こう書くにはちょっと勇気がいります。多くの人にとってビーチ・ボーイズとはサーフィン・サウンドのオールディーズのバンドで、「サーフィンUSA」とか「カリフォルニア・ガールズ」のバンドと思われているので、僕がそう言うと「意外ですね。」なんて言われることもしばしば。

勿論、それは間違いでは無いのですが、ビーチ・ボーイズにはクリエイティブなアーティストとしての顔があり、それに対して熱狂的なファンが数多くいるのです。その代表作は「Pet Sounds」と言い、このアルバム無しには後期のビートルズのサウンドは生まれていなかったのでは?と言われる位、ロック史上屈指の名盤として知られています。

そんなわけで、僕はペットサウンズやビーチ・ボーイズをテーマにしたCD、DVD、書籍を集め、楽しんできたのです。



以下はちょっとした解説です。

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そんなビーチ・ボーイズが1966年の「Pet Sounds」の次作として制作していたアルバムが「SMile」という作品だったのですが、このアルバムは未完成のままお蔵入りになってしまいます。 理由はリーダーのブライアン・ウィルソンの精神的不調と言われており、ビーチ・ボーイズの最高傑作として存在するはずだった作品は、遂に発表されないまま40年以上経ってしまっていたのです。

しかしその後、その作品は公式、非公式両方の形態で断片的に流出していたこともあり、世界で最も有名な未発表作品を望む声は衰えることはありませんでした。

そんな背景もあってでしょうか、復調を果たしたブライアン・ウィルソンによる、ソロ名義での作品として遂に2004年にリメイクされ、発表されたのです。その内容は噂に違わぬ傑作。このアルバムを最初に聴いたときは鳥肌が立ちました。ただ、残念なことにブライアンの弟2人は既に故人となっており、またブライアン自身の声の状態も決して良いとは言えず、リスナーはビーチ・ボーイズの作品として、脳内変換しながら聴いていたのではないかと思います。
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そして今年の秋、何とこの「SMilE」がビーチ・ボーイズのアルバムとして発売されたのです。ブライアンを初めとした、若きビーチ・ボーイズのメンバーの声で「SMiLE」が聴けるなんて。そんな幸せを今、聴きながら噛みしめています。

そして、僕は世の中にはきっと埋もれた素晴らしい音楽がまだまだ一杯あるはずだと信じているんです。

今回はちょっとマニアック過ぎましたか?



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