2013年9月16日月曜日

G-5にSperzelのペグを取り付けてみた

ローランドさんからデモ用に借りている、VGストラトキャスター=G-5。あまりに便利なのでライブの仕事でもガンガン使っています。ストラト、レスポール、テレキャスなどを持ち替えながら演奏するのも楽しいですけど、現場に持って行くギターの本数をこれ以上増やしたくないという思惑もあって、最近はすっかりこのギターに頼ってしまっています。エレキは勿論、アコギのパートをこれで弾いてしまうこともしばしばです。


最近はコーティング弦を使っている人が多いみたいですね。僕は古い人間なのか、コーティング弦のサウンドはどうも好きになれず、昔ながらのダダリオ、アーニーを使っています。但し、これらの弦は頻繁に弦を交換する必要があるんですよ。そして、G-5に搭載されているペグはヴィンテージ・タイプのクルーソンとは違って、弦を横の穴に通すタイプ。弦を張るにもそろそろメガネが必要になりつつあり、弦が重なって張られていないかを確認するのも一苦労。そこで、短時間で簡単に弦を替えられるペグに換装できないか試してみることにしました。まずは現状を確認。

※コーティング弦=寿命を延ばすために近年に開発された、特殊な加工を施した弦のこと。


自分で取り付けられるか試してみます。ボックス・レンチを使ってナットを緩めると…、あっさり取り外し完了。これなら自分でも交換出来そうですし、気に入らなかったら元に戻すのも簡単。


裏側はこんな感じ。ペグの突起に合わせた小さな穴が空けられています。


クルーソンに交換することは簡単にできないことはリペアマンの方に伺っていたので、噂で聴いていた「Sperzel」というブランドのストラト用のものを購入。何やら種類があるようで、簡単に取り付けられるという「Easy Mount」というモデルを選んでみました。(シュパーゼル?スパーゼル?正しい読み方はどっち?)


穴のサイズが合わない可能性もありましたが、問題無く取り付けられました。小さい爪が木部に刺さることで安定する仕様です。最初は曲がって付いちまったぃ。


このペグはいわゆる「ロック式」のもの。リング状のネジを締めることによって弦を挟み込むので、ポストに巻き付ける回数は最小でOK。そのことによってチューニングの狂いが少なくなるという仕組みです。


全てを取り付ける前に重さを量ってみました。フェンダーのオリジナルが1個=35gに対して、Sperzelは32g。6個での重量の差は18g、サウンドに影響があるかは不明です。(我が家の秤での計量ですが…)


そしてこのペグのもう一つの特徴はポストの高さが3種類あって、高音弦側は低くなっていること。これによって、ストリング・ガイドを通さなくても一定のテンションをナットに掛けられるようになっているんですね。1弦側がオリジナルのペグです。


全部で3種類(5&6弦用、3&4弦用、1&2弦用)になっています。2弦と3弦のポストの高さが違うのがわかるでしょうか?


さて、実際に搭載してみた感想を書いてみます。

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・ピッチは安定した。前述したように、「巻数が少ない」「ストリングガイドを通さない」ことがメリットになっていると思われる。

・弦交換の時間はかなり短縮できる。メガネ無しでもできる(笑)

・サウンドは変化した。よく言えばスッキリとし、アコースティックな響きが増した。前の方がファットな中域は多めだったかも。但し、ライブなどではまだ使用していないので、今後に要テスト。

・動作上の滑らかさはやや劣る。輸入元の公式ブログによれば、ギヤ比の設定によるもので、経年変化を抑えるための意図的な仕様とのこと。実際の使用においては問題無い。

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まずはこの状態でしばらく使ってみます。パーツ交換も楽しいですね。いずれこのギターにチタン・サドルなども試してみたいところです。


2013年9月12日木曜日

我がルーツの周防大島

1984年4月。(今から30年近く前のこと)
初めてのレギュラーの(継続的にサポートする)仕事で、初めての本格的なツアー。ギタリスト=尼崎勝司さんのサポートで名古屋、大阪でのライブの後、彼の故郷でもライブを行うことになりました。それは瀬戸内海で3番目に大きいという山口県周防大島(すおうおおしま)という島の南側にある「安下庄(あげのしょう)」という地域。当時、そこに自分が呼ばれたことに不思議な縁を感じていました。

母方の祖先はこの周防大島安下庄の出身。つまり、僕のルーツを辿るとこの島にも行き着くということなんです。曾祖父は周防大島で生まれ、その後ハワイに移住。そのため、祖父はハワイで生まれ、戦前は職を転々としながら、シアトル、上海、横浜などを行き来するような、なかなか波瀾万丈な人生だったようです。

※周防大島は屋代島とも呼ばれるようです。



戦後、祖父は日本に定住。その祖父に連れられて最初に大島に訪れたのは、1960年代末、小学5年生の頃です。(その時の写真がKANさんのツアーパンフに載ったことがあります)海の砂が白く、見たことも無いくらい海水が透き通っていたことを思い出します。2度目の時(つまりライブで行ったとき)はゆっくり景色を見る余裕が無かったので、古めかしいホールの記憶しかありません。

先日の山口県徳山での仕事の時に地図を見ていて、ここが柳井市のマーシャル・ミュージアムからもほど近いということを発見。山陽本線柳井港駅の近くでレンタカーを借りて行ってみることにしました。初めて軽自動車を運転したんですけど、運転しやすいんですね。しかも、6時間で¥2,000、安っ。(別途保険料が¥1,000掛かります)


小学生の時は船で行ったのですが、今は橋が架かっているので40分ほど走れば目的地に到着です。島内は信号はほとんどありません。当日は生憎の雨模様。天気が良ければ海沿いの道からの景色は最高なんだろうな。それでも海水の透明度は昔と変わらないように見えます。


あらかじめ、母親に確認していた山のふもとの墓地で、先祖の墓参りと思っていたのですが、海沿いの立地で古い墓石の為か、文字が判読不能。その辺りでざっくりとお参りしてきました。


尼崎さんのライブを行ったホールはおそらく建て替えられていて、当時の面影はありませんでした。同じ場所だったのかどうかも不明。


特に何を見たとか、何を食べたとかはありませんでしたが、今までの自分の人生を考えながら帰路につきました。仕事に追われてばかりじゃなく、たまには違う景色の中に自分を置いてみることも必要かもしれませんね。


昼過ぎには天気も回復。この後、柳井のマーシャルミュージアムへと向かったのでした


2013年9月4日水曜日

GT-100をエフェクター・ボードに入れてみる

今年の前半のライブ仕事では、コンパクト・エフェクター・メインのセッティングに戻っていて、BOSSの昔のエフェクター・ボード=BC-6にご覧のモデルを入れてました。歪みはどちらかと言えばDA-2がメインになりつつありますが、ST-2もシングルコイル用として用意。前段のブースターだけは試行錯誤していて、SD-1、FB-2、VEMURAMの「Jan Ray」などをテストした結果、今はMad Professorの「Sweet Honey Overdrive」に落ち着いています。


近年のBOSSの歪みの中でもST-2とDA-2の出来が素晴らしかったこともあって、サウンド的には何の不満もありません。ですが、何となく歪み以外のエフェクターをGT−100にチェンジすることにしました。昨年(2012年)まではGT-10をメインにしていたので、違和感は無いはずですし、よりグレード・アップしたGT-100を使わない手は無いかな?と考えたからです。

実は去年まで、エフェクター・ボードのセットアップを自分ではあまりしてなくって、機材だけ持ち込んで後はローディーの方にお任せ!という感じで、ボード自体の用意もセッティングもやって頂いていました。甘ったれですね。これは2012年に撮った写真。


エフェクター・ボードに入れる準備

それで、今回は自分でやってみよう!ということなのです。まず、ボード自体はGT-10用(主にしまうためのケースとして)持っていたので、その中に組み込んでいきます。これにはベルクロ(マジックテープ)のメスは敷き詰められているので、エフェクター側にオスのベルクロを貼ればOKです。


最初、エフェクター本体のゴムの部分にケースに付属していたのを貼ってみたんですが、やっぱり何度も置き位置を動かしている内に剥がれてきてしまうんですね。


そこで、意を決してBOSSエフェクターの裏蓋を外してから、底のゴムを剥がしてみました。(元に戻すのは大変なので、真似する方は後悔しないように!)かなり強固に接着されているのですが、端の方が少しでも剥がれれば、後は簡単に剥がせます。力を入れすぎると鉄板が歪むので注意!ご覧のように少し後が残ってしまいますが、これは仕方ありません。


で、鉄板をひっくり返してネジ留めします。因みにゴムを外さないで裏返すことも出来ますが、ネジが届かないし、ゴムが中の基盤に当たってしまうのでお勧めできません。


幅5cmの業務用ベルクロというのを買ってみました。ちょっと高かったけどこれは剥がれにくそう。


これを、エフェクターの裏蓋に貼ります。ネジの出っぱりも問題ありませんでした。


後はボードにセットするだけ。SHODだけ入らなかったけど、GT-100のSend / Returnで制御するので問題なし。


ついでにACアダプターもキレイにしよう!

「PSA-100S」は遠くにコンセントがあっても大丈夫なようにケーブルが長めになっているのですが、これが絡みやすい。きっと今までの人生でケーブルの絡みを直すだけで50時間位は費やしているような気がする…。


これを「ロックタイ」なる結束バンドでまとめます。


これでスッキリ!今週末にライブがあるので現場で写真を撮ってきます。

えっ?GT-100を留めてないじゃないかって?そう、実はGT-100のゴム足をどうするか迷っているんです。マジックテープ仕様になるとケースから出して使う場合に滑りやすくなってしまうのでね。ただ、これまでGTは机の引き出しに設置してたんですけど、何故か、床置きにする方が断然練習するモチベーションは上がります。今後どうするか、もうしばらく悩んでみます。