2012年7月20日金曜日

JS-10レビュー#4〜ベース編

またも間が空いてしまってスミマセン。

JS-10も無事発売されたようですね。今回は半分はレビューで、残り半分は個人的なことを書いてみようと思います。

上部のタブ内の「My Guitars」で所有しているギターをご紹介していますが、我が家にはベースも2本あるのです。Yamaha BB-2000とMoonのジャズ・ベース。僕の所有物では無くて、家の奥さんが若い頃に弾いていた楽器なんです。


JS-10が家にやってきて、今回のバッキング・ソングにはベース用の練習ができる曲も収録されているということで、ジャズ・ベースの方の弦を張り替えて実際に試してみました。

「For Bass」という項目の中にベースの音がミュートされたマイナス・ワンのパターンが用意されています。



ギターの時と同様にベース用のエフェクターが自動的に立ち上がります。


あとは弾くだけ!音良くて気持ちいい!!

ベースは低音楽器なので、ギターよりも更に音が遠くに響きやすいこともあって、近所迷惑にならないように音量には気を遣わないといけないわけですが、JS-10の場合は耳に近いところに置けるので、周りを気にせず演奏することができます。

ピック弾きやスラップ奏法で弾いていたら( 僕はまだ「指弾き」では弾けないのです)、これがもうとにかく楽しいのです。思わず楽器店でレッチリのフリーによる教則DVDを買ってきてしまいました。


そんなにすぐには上手に弾けるようになるわけではないのですが、JS-10の初お披露目だった先月の研修会では、僕の方からお願いしてベースを弾かせていただきました。で、その時の写真です。


JS-8はやや高域がキツい感じだったので、耳よりちょっと下に置いた時の音が好きだったのですが、JS-10はふくよかなサウンドなので、机の上に置いた音の方が好みの音に感じました。手に入れた方は是非、いろいろな置き場所を試してみてください。



前回までの記事はこちら

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話は変わりますが…。

モータウン・レコードってご存じでしょうか?「恋はあせらず」や「ホワッツ・ゴーイン・オン」など、誰もが知っている名曲を数多く残してきたアメリカのレーベル名として知られています。

現在はCDにはクレジットが載っていて、どの曲で誰が演奏しているのかはすぐにわかりますが、1960年代はそういった習慣がありませんでした。その為、モータウンの作品に於ける、特に当時としては斬新なベース・プレイは、その後の多くのベーシストにインスピレーションを与えていたのですが、その人物は謎とされていたのです。

90年代の中頃だったでしょうか、偶然楽器店で「ジェームス・ジェマーソン―伝説のモータウン・ベース」という本を見つけて購入しました。この本によってそのベーシストの存在を僕は初めて知ったのです。ただ、そのことよりもこの本の後半に取り上げられている、数々の名曲のベース譜面とその曲を演奏している付属のCDによって、ベースの面白さを知りました。


それまで、楽曲のアレンジをするとき、ベースラインを考えるのがあまり得意では無かったんですけど、この本は本当に勉強になりました。何しろマーカス・ミラーやアンソニー・ジャクソンやウィル・リーなど、著名なベーシストがモータウン・ソングの数々をカバーしているCDが付属しているだけでなく、ベースとオケを左右に振り分けるというやや強引な手法で、ベースだけを聴いたり、マイナス・ワンに合わせてベースを弾いたりできるんです。


スプリームスやスティーヴィー・ワンダー、マーヴィン・ゲイといったアーティスト達の誰でも知っている有名曲でベース・ラインが学べる好著です。(が、絶版になっているようで、Amazonでも中古しかないみたいですね)

このCDをJS-10に取り込んで練習したら、ベースももっとうまくなれるかも、なんて思いました。今はCD付属の優れた教則本が沢山ありますから、JS-10でそんな使い方をしても楽しいんじゃないでしょうか。

その後の情報では、モータウンの作品の中には、実際にはLAのスタジオ・ミュージシャン=キャロル・ケイがベースを弾いている曲もあるそうですが、どちらにしても素晴らしい演奏であることに代わりはないので、まあ、僕は気にしないことにしています。

2012年7月13日金曜日

JS-10レビュー#3〜エフェクター編

いよいよ明日(7月14日)発売されるJS-10。予約されている方は楽しみですね。期待を裏切らない製品に仕上がっていると思いますよ〜。


前モデルJS-8とJS-10を並べて撮影してみました。



さて、今回は内蔵のエフェクターについて解説してみようと思います。

パッチ・セレクト&エディットの方法

前回ご紹介した通り、プリセット・ソングを選ぶだけで自動的にエフェクト・パッチが選択されるパッチシンク機能が搭載されているので、後はギターを弾くだけで良いのです。

でも、もし違うサウンドで演奏したいといった場合には、いろいろな方法で音色を変える方法が用意されています。

・その1
右カーソルボタンで2段目を反転させ、130個のプリセット・パッチの中から選ぶ方法。



・その2
「EFFECTS」ボタンを押して【CATEGORY】と【PATCH】から選択。各カテゴリー(=ジャンルですね)に対し、10個ずつバリエーションがあります。


・その3
選んだ音色の微調整は【EZ EDIT】機能が便利。横軸で歪みの量、縦軸は主にミッドレンジの鳴り方が変化します。

この画面で[AMBIANCE]を選べば、リバーブ量なども調整可能です。



・その4
勿論、フル・パラメーターをエディットして自分だけのサウンドを作り、保存することも可能です。

中身が最新のマルチ・エフェクター=GT-100相当ということなのですが、JS-10の新しいスピーカー・システムとの相性もバツグンです。


因みに[EZ CHAR]は【EZ EDIT】時の(マトリクス画面のヤツ)のSOLO< >BACKINGを動かした場合は、ここの値が変化しているのです。「SMOKY」が簡単に弾けるようになるパラメーターではありません…。

ここで、前モデルJS-8とJS-10のスイッチ部を比較してみましょう。




「8」にあった【SOLO】スイッチが無くなった代わりに、「10」には【AMP】スイッチが搭載されました。このスイッチを押すことによって、アンプのパラメーターにすぐにアクセスできるようになりました。最初の内はEZ EDITなどは便利なのですが、音作りに慣れてくれば、アンプのパラメーターを直接変更する方が早くなってくると思います。個人的にもこのスイッチは嬉しい仕様変更だと思ってます。



同時に使用可能なエフェクト数

JS-8では「FX」としてコンプや歪み、ワウ、モジュレーション系エフェクトの中から1個を選ぶ仕様だったのですが、JS-10はそれらが独立して使えるようになりました。ユニヴァイブ&ファズ&アンプ(ジミヘン)、OD-1&フェイザー&アンプ&リバーブ(エディ)などのサウンドもバッチリ再現できます。

これはJS-8の画面です。


12種類の歪み系や…

独立したモジュレーション系が同時に使えます。

エクスプレッション・ペダルによるワウも勿論可能ですが、オートワウとオクタバーはカットされました。まあ、普通のセッションには要らないということでしょう。

実は最近、このJS-10を使ってベースを弾いて遊んでいます。JS-10はベースをつないでもとても良い音がするのです。次回はそんな話を書こうと思ってます。


続きは以下でどうぞ!