2012年6月26日火曜日

JS-10レビュー#2〜内蔵ソング編


いろんなギターで弾いてみたりとか。こちらはすっかり楽しんでいます。そう、BOSSの新製品、JS-10のお話です。今回は内蔵のソングや録音機能について書いてみます。


前回のレビュー「JS-10ファースト・インプレッション!」もお読み下さい。
また、先日の「TOKYO GUITAR SHOW 2012」の模様も是非!

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ソングを選ぶ方法
JSシリーズには様々なジャンルの多彩なバッキング・ソングが内蔵されているのですが、JS-10では更に多くのソングが追加されています。旧モデルJS-8に入っていたものも充分に楽しめたと思うのですが、今回追加されたパターンは、16小節や32小節以上のものなど、長尺のものも搭載されました。ベースやキーボード・パートは打ち込みでは無く、生で演奏されているものがほとんどなので、何度でも飽きずにセッション気分を楽しむことができると思います。

後日、BOSSの公式サイトでPDFによる全曲のコード譜集が公開され、ダウンロードできるようになるそうですよ。

ソング名の部分をカーソルボタンで反転させて、ダイヤルを回すとソングが次々に切り替わります。


左上にはその曲の「KEY」が表示されるようになりました。JS-8ではソング名の後に表示されていて、スクロールするので少し見にくかったかったのですが、これでバッチリ確認しながら演奏できます。



注目は2段目のエフェクト・パッチ部の表示です。


これはeBand機能の共通の仕様なのですが、内蔵ソングとエフェクト・パッチがリンクされており、ソングを切り替えると同時に、相応しいオススメのエフェクト・パッチに自動的に切り替わります。(オフにすることも可能です)音色を探したり作ったりするのが面倒、なんていう方にはかなり便利な機能なんじゃないでしょうか?選曲したらあとは弾くだけです。(エフェクター部に関しての詳細は後日に改めてレビューします)

全曲を単純にスクロールして選んでいく方法以外に、ソングを抽出する方法がいくつか用意されています。

SONG LIST機能
例えば、「今日はロックな気分だな〜」とか、「メタルで速弾きの練習をしたい」とか、「弾いたこと無いけどいつもと違うジャンルに挑戦してみたい」などという場合は、特定のカテゴリーのソングだけを表示させることができます。「SONG LIST」ボタンを押して【ARTIST】内から選べます。



「BEST30」機能
お気に入りのソングが見つかったら、「BEST 30」に登録しておきましょう。自分で作れるプレイリストのような機能です。これでいつでも好きなパターンを瞬時に呼び出すことができます。(これもSONG LIST機能の1つです)




録音してみよう!
JSとのセッションは「Recボタン」を押すことですぐに録音することができます。実はここがJS-8からは進化していて、保存と破棄に加えて「PREVIEW」という機能が追加されました。


録音した演奏を1回聴いたら消去して、何度もその作業を繰り返すことで効果的な練習ができるというわけ。毎日これで練習してたらかなりうまくなれるんじゃないかな。


まだまだ続くJS-10レビュー、お楽しみに!!(普通のブログも書きますよ〜)


続きは以下でどうぞ!





2012年6月25日月曜日

東京ギターショー2012 まずはお礼まで


週末はTOKYO GUITAR SHOW 2012に出演していました。プロ・ミュージシャン達によるデモ演奏をご覧頂けるだけで無く、ご自分でも楽器を存分に試奏していただける恒例のイベントです。ご来場頂いた皆様、ありがとう御座いました!!お楽しみ頂けたでしょうか?

前日のリハも含めて3日間通った「渋谷ガーデンタワー」。 国道246号と旧山手通りの交差点近くにこんなビルができていたことすら知りませんでした。キレイでモダンなイベント・スペースといった感じ。サウンド自体もとても良い会場でした。


初日の土曜日は朝11時頃に会場に到着。ステージでは山口和也君によるデモが始まっていました。もう既にホール内に用意された座席は満席。立ち見の方も含め大盛況!


こういったイベントは、お馴染みのメンバーだけでなく、久しぶりに会った方々、初めましての皆様との交流ができて、本当に楽しい時間を過ごすことができるんです。同業のギタリストと、仕事先でご一緒させていただくことは、意外と少ないものなんですよ。

矢堀孝一さんの超絶プレイを袖から撮影。ステージ裏の控え室ではずっとギターを抱えて練習されてました。やっぱりそういうことの積み重ねなんだよな〜、と改めて思いました。


僕はといえば、コンパクト・エフェクター、特に歪み系エフェクターを2回に分けてご紹介しました。現在BOSSの歪み系関連エフェクターは17機種。全部はとても紹介できませんでしたが、複数のボス・エフェクターを組み合わせることで、バリエーション豊かで、カッコイイサウンドを生み出すことが出来るということは、表現できたのではないかと思っています。


去年と同じ3人で記念写真を撮りましょうということになって、山口君、矢堀さん、僕で写真を撮っていただきました。来年もこんな撮影をしたいですね。


で、昨年のイベントの様子はこちらでどうぞ。

今年のステージでは「快進のICHIGEKI」という若いバンドも登場。曲もカッコイイし、しかもメンバー全員がメチャクチャ巧くてビックリしました。
ステージ上では「悪そう〜な感じ」なのに、オフステージは「真面目で気さくなお兄さん達」的なギャップが面白かったです。思わず応援したくなりました。ピントが甘い写真で申し訳ありません。


同じ会場にはかつて一緒に仕事をしたことのある、ドラムの古田たかしさんや河村カースケ君もいたみたい。バタバタしていて会いに行けなかったのはちょっと残念でした。

さて、このイベントでも大々的にフィーチャーされていたJS-10のレビューの続編は、明日、6月26日にアップ予定。更新状況はTwitterにて告知致しますので、是非ご覧下さい!

2012年6月22日金曜日

いよいよ明日


ブログ、更新できなくてスミマセン。特にJS-10のレビューを楽しみにして頂いている方は来週明けには必ず続きを書きますので、また見に来てください。実機のほうは、明日の東京ギターショーで一般の方にも初公開されます。

今年は会場が例年のお台場ではなく、ベルサール渋谷ガーデン イベントホールに変更になりました。お間違えなきよう…。東京近郊の方は是非、お越し下さい!


で、今年の東京ギターショーでも多くの製品デモが行われます。僕は昨年のコンパクト・エフェクターを使用した演奏が評判が良かったらしく、再びそちらを担当致します。一部、昨年と内容が重複する部分もありますが、FB-2やBC-2など比較的新しいモデルなども含めてご紹介する予定です。


ここのところ頭の中はこの写真のような感じで混沌としています。どのエフェクターを組み合わせたら面白い音が作れるかな〜、と日々実験しているのです。

先日、ご紹介した「C Deck」というカード型コード進行表にヒントを得て、エフェクター・カードを自作してみました。トランプみたいにシャッフルして出たカードの組み合わせをテストするなんていうのをやってみました。意外な組み合わせが良かったり、楽しかったです。


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昨年くらいまでは日本の若いロック・バンドのCDを沢山買って聴いていたんですけど、最近は洋楽にまた戻ってきています。好きなCDほど早い時期に買っているんで、マスタリングに問題がある盤が多く、音があまり良くないのです。なので、リマスター盤とかを買い直しています。


あと、結構好きなアーティストでも聴いてない作品って結構多くて、ヴァンヘイレンは1枚目から3枚目と6枚目の「1984」以降しか聴いてないとか、ストーンズは「山羊の頭のスープ」以降はベスト盤しか持ってないとか。(近所のスーパーでずっと「Rocks Off」が掛かっててビックリ!)

70年代後半はジャズ・フュージョンとかAOR系、ファンク系にドップリでした。パンクやハード・ロックってあんまり聴いてなかったので、聞き逃していた盤も多いんです。浦安図書館はCDもかなり充実しているので、片っ端から借りて聴いています。知らなかった名盤に出会えると嬉しいですね。(最近のヒットはシン・リジーのライブ盤!)

と、書いている時にアマゾンからリンキンパークの新譜が届きました。どんなかな〜。

さて、明日の練習もしなければっ。乱筆で失礼しました。

2012年6月10日日曜日

恐怖のショック療法


前回の記事が発売前のJS-10ののレビュー。続きは近日中に書きますので、もう少しお待ち下さい。

それから、ちょっと宣伝。
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TOKYO GUITAR SHOW 2012に出演決定しました。
6月23日(土)
6月24日(日)
ベルサール渋谷ガーデン イベントホール

是非、ご来場ください。会場へのアクセス方法やタイムスケジュール等、詳細は下記のURLをご覧下さい。

http://www.roland.co.jp/event/tgs2012/

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で、今回は普通の日記です。

コンパクト・エフェクター・セミナーin ESP
6月2日(土)に、高田馬場にある音楽専門学校、ESPミュージカル・アカデミーでコンパクト・エフェクターのセミナーをしてきました。 今回はギター・クラフト科の学生さんが対象。 今までにも数多くの学校でセミナーをやらせていただきましたが、これは僕にとっても初めての経験でした。


ギターを自分で作る学生さんだからなのか、真剣に頷きながら聴いている方が多数、こちらも嬉しかったです。プレーヤーとはまた違った視点で見ていたのかもしれませんね。僕もこれまでに、ギター・ビルダー、リペアマン、ギターテック、ローディーなど、プロの現場ではそういった専門家のお世話になりながら仕事をしてきました。彼らがどのような道に進むにせよ、多少はお役に立てたでしょうか。

実はコンパクト&JC-120の組み合わせに、VGストラト「G-5」を使ったのも今回が初めてでした。自分で言うのも何ですが、いい音してました。全弦を4度下げ(バリトンギター)に一瞬で変更できる機能も注目度が高かったですね。


記念に学校のパンフレットを頂いてきたのですが、卒業生が自作の楽器を嬉しそうに抱えている写真が微笑ましいです。


JS-10研修会
先週、ローランドの東京営業所で、音楽系雑誌やネット・メディアの皆様に、JS-10のお披露目を兼ねた研修会があり、そのインストラクターを務めてきました。ここ最近の傾向はこういった発表会や研修会にビデオ・カメラを持ち込まれる方が多く、気が付くと自分が演奏した映像がネットに上がっているのを見かけます。見られて困ることは全然ないのですが、うっかり演奏を失敗してもそのまま使われてしまう可能性もあるので、常に真剣勝負ですね。


僕のブログからリンクを張るのは、何だか違うような気もするので、JS-10の音をいち早く聴いてみたいという方は、YouTubeで「ローランド JS-10」などで検索かけたらすぐ見つかると思います。後半で僕がスラップ・ベースを弾いている珍しいシーンも映っています。

前回のブログ「JS-10 by Boss ファースト・インプレッション!」も是非、ご覧下さい。

今日のこの1枚
個人的名盤BEST10のリストを作ったら必ず入れるであろう作品、エドガー・ウィンター・グループの「恐怖のショック療法」(Shock Treatment/Edger Winter Group)をご紹介します。邦題が印象悪すぎですけど。(1974年発表)


この作品の主役はグループ名にもなっている、ジョニー・ウィンターの弟エドガーでも、有名なプロデューサーでもあるギタリスト=リック・デリンジャーでもなく、後にソロとしても成功する「ダン・ハートマン」というアーティストです。このアルバムのほとんど曲を書き、歌い、そして、ベーシストとして参加しているのですが、ギターも沢山弾いています。

このアルバムはロックンロール風やハードな楽曲とポップなミディアム・テンポのナンバーのバランスがとても良くて、いわゆる「捨て曲」は一曲たりともない、超名盤です。昨日久しぶりに聴いたら、またまた感動してしまいました。機会があったら是非聴いてみて下さい。

このアルバムはヒット・シングルが無いので、残念ながらYouTubeでもビデオは見つけられませんでした。同じメンバーで演奏している、リック・デリンジャーの「Rock & Roll Hoochie Koo」の映像を張ってみます。雰囲気はこんな感じです。(70年代のテレビでのライブなので演奏粗いですけど。CDの方が断然カッコイイです)



2012年6月3日日曜日

JS-10 by Boss ファースト・インプレッション!

(ここでの記事は個人ブログとしてのものです。文責は全て中野個人にあります)

僕がギターを始めた頃(1970年代中頃)、当時のプロのミュージシャン達がジャム・セッションで腕を磨いているといったことは伝え聞いていましたが、高校生のお小遣いから出せるスタジオ代はわずかなもの。2時間程度のバンドの練習ではそんなことをしている余裕はありませんでした。

そんな僕の楽しみは、自宅でレコードに合わせてギターを弾きまくることでした。いろいろなレコードに合わせて目茶苦茶に弾いてみることで(最初はエアギター状態でした)、スケールや調性のことを自然に学んでいったのです。

1番流すことが多かったのが写真の「スーパー・セッション」というレコード。マイク・ブルームフィールドが弾くブルース・ギターに合わせてプレイするのが日課のようになっていたのです。きっとアルバムのタイトルにも惹かれていたのでしょう。



翻って現在の話。

そんな時代には想像もできなかった夢のようなセッション・マシン「JS-8」が2009年に発売されました。自宅でプレイするのに必要なもの全てがオールインワンになった製品=JS-8は楽器店でも品薄状態が続く大ヒットになったのです。僕自身も、自宅でいつでも使える状態にスタンバイしているよ、というのを、このブログでご紹介したのが、丁度1年前のこと。(よかったらこちらの過去記事もご覧下さい)
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さて、前置きが長くなりました。

7月に発売が決定したBOSSのJS-10の概要が発表されました。
早速、触らせて頂いたので、ファースト・インプレッション(レビュー)を書いてみたいと思います。

(JS-10のカタログ・スペック的なことはローランドのサイトをご覧下さい。)

外観とデザイン

まずはデザイン/外観から。色がシルバーになって、LCDも白色に変更になりました。基本的なデザインはJS-8を踏襲していますが、 高級感が増した感じがします。

個人的に嬉しかったのが、本体に安定感があり、簡単には動かない作りになっているところ。左手でギターを支えた状態で、右手だけでケーブルの抜き差しができます。




JS-10のサウンド

圧倒的にサウンドが良くなっています。底面に搭載された「サブ・ウーファー」の威力なのでしょうか、包み込まれるようなレンジの広いサウンドはオケもギターも良い音に聞こえます。マルチ・エフェクト部がGT-100相当に変更になったというのは知っていたので、ある程度は想定していましたが、JSのスピーカーから出てくるレンジの広いサウンドは新鮮な驚き。個人的にはもうJS-8には戻れないかも、と思ってしまいました。



バッキング・データの追加

合わせて弾いて楽しい、さまざまなジャンルのソングが数百曲用意されているんですが、多くのソングが新規に追加されています。ベースをマイナスワン化したベース練習用のものなども収録されています。


JS-10の操作性

操作性の良さは完成度の高かったJS-8と同様です。ただ、細かい部分に変更があって、より使いやすくなった感じ。「気が利いてるな〜」と思う場面が沢山ありました。これについては後日また。



1人で楽しむだけじゃ無い!

インプット部にジャックが2個見えますが、2本の楽器を同時に接続できるようになりました。今までは1人で楽しむことがメインのアイテムであったJSですが、2人でのセッション・プレイも可能になりました。ギター2本は勿論、ギター+ベースとか、ギター+ボーカル(マイク)なども可能。完全に2系統のエフェクトを別々に掛けられるので、それぞれが気持ち良く演奏できると思います。



この2インプット仕様は、ギターを並べて持ち替えするときも便利ですね。ケーブルを差し替える必要も無いっていうことです。そうか、弾き語りのモニターや録音にも使えますね。


何でも接続、何でも再生&録音

「AUX」にオーディオ・プレーヤーを繋ぐことができるのは勿論、USB端子経由でパソコンを接続すれば、オーディオ・インターフェイスとして使えます。グッドなサウンドのスピーカーも付いているのですから、PC用スピーカー&ミキサーにもなるというわけです。他にもいろいろな使い方がありますが、それも改めてということで…。

実際の発売までにはまだ時間があるので、少しずつレビューを書いていく予定です。

続きは以下でどうぞ!
JS-10レビュー#2〜内蔵ソング編
JS-10レビュー#3〜エフェクター編
JS-10レビュー#4〜ベース編
JS-10 レビュー#5〜様々な機能