2012年6月3日日曜日

JS-10 by Boss ファースト・インプレッション!

(ここでの記事は個人ブログとしてのものです。文責は全て中野個人にあります)

僕がギターを始めた頃(1970年代中頃)、当時のプロのミュージシャン達がジャム・セッションで腕を磨いているといったことは伝え聞いていましたが、高校生のお小遣いから出せるスタジオ代はわずかなもの。2時間程度のバンドの練習ではそんなことをしている余裕はありませんでした。

そんな僕の楽しみは、自宅でレコードに合わせてギターを弾きまくることでした。いろいろなレコードに合わせて目茶苦茶に弾いてみることで(最初はエアギター状態でした)、スケールや調性のことを自然に学んでいったのです。

1番流すことが多かったのが写真の「スーパー・セッション」というレコード。マイク・ブルームフィールドが弾くブルース・ギターに合わせてプレイするのが日課のようになっていたのです。きっとアルバムのタイトルにも惹かれていたのでしょう。



翻って現在の話。

そんな時代には想像もできなかった夢のようなセッション・マシン「JS-8」が2009年に発売されました。自宅でプレイするのに必要なもの全てがオールインワンになった製品=JS-8は楽器店でも品薄状態が続く大ヒットになったのです。僕自身も、自宅でいつでも使える状態にスタンバイしているよ、というのを、このブログでご紹介したのが、丁度1年前のこと。(よかったらこちらの過去記事もご覧下さい)
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さて、前置きが長くなりました。

7月に発売が決定したBOSSのJS-10の概要が発表されました。
早速、触らせて頂いたので、ファースト・インプレッション(レビュー)を書いてみたいと思います。

(JS-10のカタログ・スペック的なことはローランドのサイトをご覧下さい。)

外観とデザイン

まずはデザイン/外観から。色がシルバーになって、LCDも白色に変更になりました。基本的なデザインはJS-8を踏襲していますが、 高級感が増した感じがします。

個人的に嬉しかったのが、本体に安定感があり、簡単には動かない作りになっているところ。左手でギターを支えた状態で、右手だけでケーブルの抜き差しができます。




JS-10のサウンド

圧倒的にサウンドが良くなっています。底面に搭載された「サブ・ウーファー」の威力なのでしょうか、包み込まれるようなレンジの広いサウンドはオケもギターも良い音に聞こえます。マルチ・エフェクト部がGT-100相当に変更になったというのは知っていたので、ある程度は想定していましたが、JSのスピーカーから出てくるレンジの広いサウンドは新鮮な驚き。個人的にはもうJS-8には戻れないかも、と思ってしまいました。



バッキング・データの追加

合わせて弾いて楽しい、さまざまなジャンルのソングが数百曲用意されているんですが、多くのソングが新規に追加されています。ベースをマイナスワン化したベース練習用のものなども収録されています。


JS-10の操作性

操作性の良さは完成度の高かったJS-8と同様です。ただ、細かい部分に変更があって、より使いやすくなった感じ。「気が利いてるな〜」と思う場面が沢山ありました。これについては後日また。



1人で楽しむだけじゃ無い!

インプット部にジャックが2個見えますが、2本の楽器を同時に接続できるようになりました。今までは1人で楽しむことがメインのアイテムであったJSですが、2人でのセッション・プレイも可能になりました。ギター2本は勿論、ギター+ベースとか、ギター+ボーカル(マイク)なども可能。完全に2系統のエフェクトを別々に掛けられるので、それぞれが気持ち良く演奏できると思います。



この2インプット仕様は、ギターを並べて持ち替えするときも便利ですね。ケーブルを差し替える必要も無いっていうことです。そうか、弾き語りのモニターや録音にも使えますね。


何でも接続、何でも再生&録音

「AUX」にオーディオ・プレーヤーを繋ぐことができるのは勿論、USB端子経由でパソコンを接続すれば、オーディオ・インターフェイスとして使えます。グッドなサウンドのスピーカーも付いているのですから、PC用スピーカー&ミキサーにもなるというわけです。他にもいろいろな使い方がありますが、それも改めてということで…。

実際の発売までにはまだ時間があるので、少しずつレビューを書いていく予定です。

続きは以下でどうぞ!
JS-10レビュー#2〜内蔵ソング編
JS-10レビュー#3〜エフェクター編
JS-10レビュー#4〜ベース編
JS-10 レビュー#5〜様々な機能

12 件のコメント:

  1. マイク・ブルームフィールド、いいですね。僕もバターフィールドブルースバンドの1stと2ndに衝撃を受けました!

    BOSSのオールインワンTypeはME-50/70にスピーカーが付いた様なシンプルさが欲しいなぁ~♪

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    1. フィルモア・ウエストのライブ盤も!
      (フィルモアの奇跡のほうでは無くて…)

      ご意見もありがとう御座いました!

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  2. JS-10、とても発売が楽しみです。
    ウーハー内蔵でレンジが広がったとの事ですが、
    簡易モニターとして許せる音質であってくれればと期待しています。
    オーディオインターフェイス、ギターアンプシミュレーター、モニターが一つになっているとなると、DTMをやるギタリストにとってデスクまわりがスッキリして助かります。

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    1. コメント、ありがとう御座います。
      どの程度の音量で鳴らすかにもよりますが、かなりご期待に沿える音質になっているのでは?と思います。

      我が家の環境ではかなり良い感じで鳴ってくれています。
      当ブログで、レビューの続編を近々に公開しますので、ご覧下さい。

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  3. JS-10非常に興味があります☆
    こちらはボーカルの録音も可能なのでしょうか?

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    1. コメント、ありがとう御座います。

      ダイナミック・マイク(普通のシュアーのSM-58など)を接続することで録音可能です。(電源供給が必要なコンデンサー・マイクはお使い頂けません)

      更に、ギターインプットに接続した、ギターを弾きながらの同時録音もできます。どのような使い方をしたいのかを教えて頂ければ、更に詳細をお答えできると思います。

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  4. 中野先生
    返信ありがとうございます!

    自分はギター始めたのが結構遅く、さらに、本来左利きなんですが、右利き用のギター使っているので、いまいち右手がうまく動かなくてカッティングが苦手です。やはり、本来左利きで右利きのギターを練習するのは不利なのでしょうか?

    もちろん練習不足もありますが、右手がうまく制御できずリズム感も見に付かず、音色もいまいちです。

    人が聞いて心地よい音を出さないとうまいギタリストともいえないでしょうから、録音しながら自分の音を確認していきたいなと考えて、簡単に録音してすぐに確認できるeBANDは魅力的だと思います。


    あと、アドリブの練習もプリセットの音源とあわして、多ジャンルで練習できるようなのでその辺りに魅力を感じました。

    ebandは主に家庭での練習に使用しようかなと考えております。ボーカル、ギター、ベースと幅広く練習できるのが魅力的ですね。

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    1. コメント、ありがとう御座います。

      左利きとのことですが、もし現在は右利き用のギターで練習しているのなら、そのまま続けていかれる方が良いと思います。残念ながら左利き用のギターは極端に選択肢が少ないのでオススメしません。是非、頑張って練習してください。

      右利きであっても最初は誰でも難しく感じるものなので、くじけずに続けていけば、絶対に上達しますから安心してください。

      僕もギターは勿論、JS-10でベースも本気で練習しようと思っています。

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    2. 中野先生 返信ありがとうございます。
      返信遅れてすみません。

      現在右利き用のギターで練習しております。
      左は選択肢も少ないみたいなので、このまま右で練習を続けていきたいなと思います。

      これからは、練習にもっとシビアにかつ楽しく取り組めるようにJS-10と共に頑張ろうと思います。
      色々と質問に答えて下さってありがとうございました。

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    3. 頑張って、そして楽しんでくださいね〜!

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  5. たまたまyoutubeでデモ動画を拝見し、js-10衝動買いしてしまいました。私のようなマンション住まい(基本楽器NG)の環境で、つまり小音量やヘッドホンで楽しむような者には最高のオモチャです。これからいろいろ触って楽しみたいと思います。

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    1. コメント、ありがとう御座います。

      JS-10、僕も楽しんで使っています。
      もし面白い使い方を発見したら是非、教えてください!

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