2012年8月26日日曜日

ジミヘンを見た!


ジミ・ヘンドリックス、略してジミヘンの演奏を初めて聴いたのは1975年のことでした。

僕がロックを聴き始めた時(1972年頃)にはすでに彼は亡くなっていて、今では信じられないかもしれませんが、ビートルズは別格として、60年代的な音楽は過去のものとして、比較的軽く扱われていたような気がします。1974年のミュージック・ライフ誌の人気投票ではジミヘンはギタリスト部門の16位。1位はジミー・ペイジでジミヘンとは4倍もの得票差、そんな時代もあったのです。

初めて聴いた時のことは鮮明に覚えています。自分にとって初めてのバンドの練習(キーボード担当の田舎の家で音が出せた)をしていた時、映画「モンタレー・ポップ・フェスティバル」のテレビ放送があって、メンバーみんなでそれを見たからです。ステージを転げ回りながら演奏し、最後にはギターに火をつけて粉々に壊してしまうのは、今ではあまりにも有名なシーンとして知られているのです。(映像、すぐに見られなくなりそうです…)



それを見たあとの自分の写真(16歳の時)が残っています。まずは自分でもマネしてやってみた、という所でしょうか。誰が撮影したのか、でもよく撮っておいてくれたな〜、と思います。ジミヘンの音楽の凄さを本当に理解できるようになったのはもっとずっと後のことではあります…。


僕が最も好きな彼の作品は2枚目にあたる「Axis:Bold As Love」です。一般的には名盤と言われているのは1枚目か3枚目なんですけど、たまたま最初に買ったアルバムがこれだったということ。10代の頃に初めて聴いた時の衝撃はもう味わえないんでしょうね。


右下のCDは90年代初頭のリミックス・バージョンで、これがなかなかに捨てがたい魅力で、上のリマスター盤だけでなくて、今でもときどき聴いています。

そんなわけで昔の雑誌をひっくり返して眺めていたら、ギターの広告が数多く掲載されているのに、フェンダーやギブソンの広告が無いのに気付きました。当時はどんな状況だったんでしょう。グレコやヤマハなどに混じって沢山のギターブランドの広告が載ってました。

こんなのや…、



こんな…、



…、



昔はこんなだったんですね。

JS-10の元祖みたいな製品の広告も載ってました。リズムマシンが付いたギターアンプ。これ、欲しかったんですよ〜。



初めてのバンドや初めてのライブの話もまた今度。

2012年8月18日土曜日

JS-10 レビュー#5〜様々な機能

これまでご紹介してきたように、JS-10の最大の特長は、必要な機能が1台に凝縮されていることだと思います。ギターと本機を接続するだけで、チューニング〜演奏〜録音までが完了、面倒なケーブル結線などの手間を一切必要としないので、楽しく演奏に集中できるのです。

普通に使う分には取説を読むことも必要無いくらい、簡単に使えるJS-10なのですが、更に踏み込んだ使用法をご紹介していきましょう。

前回までの記事はこちら


オーディオ・インターフェース機能
多くのパソコンにはオーディオ入出力機能が搭載されていますが、その音質はそこそこ。なので、 Rolandの「Duo Capture」などのオーディオ・インターフェイスを使用することで、サウンドの向上を図る人も少なくないのです。


Rolandのオーディオ・インターフェイス製品は色づけがとても少ないナチュラルなサウンドという印象。個人的にはヘッドホン端子のサウンドが特に気に入っています。JS-10にはこのDuo Captureの機能も内蔵されているんですね。どんなことができるか、まとめてみましょう。

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・JS-10のエフェクターを使ったギターサウンドを、PCのDAWアプリなどに直接レコーディング。ベース用エフェクターを使用してベースを録音。マイクを使ってボーカルを録音など。

・セッション・データなどを使った演奏をダイレクトにDAWに録音も可能。

・逆に、パソコン側で再生した音をそのままJS-10に録音可能。耳コピなどをする場合、楽曲の特定の場所を録音することもできるので、後述するデータのやりとりも不要。勿論、それに合わせて楽器も弾けます。

・DAWやiTunes、ネット上(例えばYouTubeなど)のサウンドをJS-10のスピーカーで再生できる。つまり、高品質のモニタースピーカーとして使用可。

などなど…。



USB端子
パソコンとUSBケーブルで接続し、データをやりとりすることができます。CDの曲をリッピングして本体に取り込んだり、JS-10側に録音した自分の演奏などをパソコンに送ることもできます。iTunesなどで管理しても良いですね。(eBamd Song List EditorというWin&Mac用ソフトが用意されています)

データ移植はUSBメモリを介して行うこともできます。USBメモリの中のソング・データをJS-10で直接再生することも(MP-3&Waveフォーマットのみ)できるので、お気に入りの楽曲はUSBメモリ内に溜めておけば、いつでも再生可能というわけです。この方法なら、パソコンの電源を立ち上げることも不要になりますね。



フレーズトレーナー機能
JS-10に取り込んだ楽曲のスピード、ピッチを調整することができます。速弾きフレーズをゆっくり再生したり、半音下げチューニングの曲をレギュラー・チューニングで弾けるようにしたりできます。


更に便利なのがリピート機能です。耳コピしたい場所を繰り返し再生することができるのですが、他にも面白い使い方があります。

例えば…、

・自分で録音したフレーズの特定の場所だけリピートする。オリジナル曲のコード進行でのフレーズを考えたりするときに、コードを先に録音しておき、それに合わせていろいろ実験できます。内蔵のリズム機能を併用すれば更に便利!ルーパーのような使い方もOKというわけです。

・CDからリッピングした楽曲の中で、演奏し部分をループ化する。内蔵のソングだけでは飽き足らない方は、この方法で無限にバッキング・ソングを拡張できます。リフで始まる曲のイントロ部などにおいしいフレーズが見つかると思います。(私的利用のみですが)

しかも、1度リピート部分を指定すれば、特に解除しない限りソングごとにそのリピート・ポイントはメモリーされます。いつでも呼び出して同じ部分を練習できるのです。


最後に注意点
BOSE製の「Micro Music Monitor」という製品を所有しています(現在は生産完了)。購入した当時、そのサイズからは想像できないサウンドが飛び出てきて驚いたものですが、このJS-10はそれに匹敵するサウンドに感じました。JS-10はサブ・ウーファーを搭載しているので、仕様は異なりますが、どちらもDSP処理によってサウンドのブラッシュ・アップが図られています。


JS-10のスピーカーがONの状態では、このDSP処理が必ず掛かる仕様になっています。なので、アウトプット端子からPAに接続したり、アナログ経由でDAWなどに接続して録音する場合はスピーカーはOFFにするほうが、フラットなサウンドが得られます。スピーカーはヘッドホンを接続するとOFFになりますが、

MENU>AUDIO SETTING>SPEAKER

で強制的にOFFにすることもできます。お持ちの方は覚えておくと良いでしょう。


何回かに渡ってお送りしたJS-10のレビュー、いかがだったでしょうか?僕にとっても日常的に使用している機材なので、新しい使い方などの発見があったら、このブログでもご紹介していきたいと思っています。では!

2012年8月13日月曜日

オリンピック、時間の感じ方

ロンドン・オリンピック、終わっちゃいましたね。夜中の放送が多くて、これにハマってしまうと「夜オリンピック観て、昼まで寝てしまう」ということになってしまいそうで、ニュースとダイジェスト放送をチラ見するだけでガマンすることにしてました。なでしこの決勝戦だけは頑張って生中継で見ましたけど。

そして、今日行われた閉会式。朝起きてネットで出演者とセットリストを見たらこれは観なきゃと思って、午前中の再放送を観ることにしました。


NHKの中継に関しての苦情についてはここで繰り返しませんが、そもそも音楽に対してアナウンサーの声が大きすぎるんじゃないかな。今回の再放送では聴きたかった曲がカットされてたのも残念!まあ、オリンピックは選手が主役なので仕方無いのかもしれません。
北京やアテネのときもこんな感じだったんでしょうかねぇ?

少なくてもイギリスの音楽で育った僕らのような人間にとって、 閉会式の内容自体は素晴らしいものに思えたのではないでしょうか。楽曲の内容に合わせた演出など、沢山の印象的なシーンがありましたが、トリのThe Whoは凄かった。(再放送では「Baba O’Riley」は途中でぶった切り、2曲目の「See Me,〜」はカット、「My Generation」は演奏シーンは全く映さずでしたが…)


ピートが弾いた最初のパワーコードの響き・・これだけで鳥肌が立ちました。決して音が良いとは言えないテレビからのサウンドでしたが、エレキギターの音は何て格好いいんだろうということを、またまた思い出させてくれました。


クイーンのブライアン・メイの演奏も良かったですね。フレディが亡くなって以降もいろいろなイベントなどに出演しているのを見かけていましたが、少し前から比べると若返ったのではないか、なんて思いました。


ブライアンのギターサウンドに使用されていたのが、「ディレイ」と呼ばれるエフェクターで、やまびこのような効果を得られます。深めのディレイを掛けることで分厚いギターサウンドを演出できるのです。


3時間という長丁場でしたが、とても楽しかったのでアッという間の時間に感じました。


もう一つ、今回のオリンピック放送の中で、ちょっと面白いと思うことがありました。


銀メダルを獲った入江陵介選手の200m背泳ぎ決勝。「わずか0.3秒の差で金メダルに届かず」という試合の後、「そうなんだー、惜しかったねー」と思いながら、NHKのダイジェスト放送を見ていた時のことです。


番組内で、
「それではその0.3秒がどの位の差なのかを音で表してみましょう」

「ピッ、ピッ」と、電子音を鳴らして、

「ハイ、こんなにわずかな差だったんですね〜」とアナウンサーさんのコメント。

200m泳いでの0.3秒ですから、僅かな差なのは勿論わかっているのですが、音で表現されてしまうと、
「結構長い時間」と思ってしまう自分がいます。

音は0.3秒で約100m進みます。楽器を演奏するときに自分の音が0.3秒も音が遅れたら、まともには演奏できませんし、エフェクターで「ディレイ・タイム」を0.3秒(300msec)に設定したら、それは「ロング・ディレイ」と呼ばれます。


そんなことを思ってしまった自分はバカだと思いました。




2012年8月7日火曜日

スタバ化できるかな?

いやぁ、暑いっすね〜。

7月末までは目一杯仕事が入っていて、1つずつそれを片付けるような毎日でしたが、8月に入ってからは一足お先の夏休み、比較的のんびり過ごしています。

自宅の仕事部屋はなるべく過ごしやすいようにしてはいるのですが、夏は少しツライ季節なのです。それは気温のことだけではなくて、「音」の問題。今住んでいるマンションは作りが古いせいなのか、この仕事部屋側では壁掛け型のエアコンが設置できない仕様になっていて、仕方無くウィンドウ型のエアコンを付けています。だけど、これの動作音がとてもうるさいんですよ。


部屋で楽器を弾いたり、音楽を聴いたりするにはヘッドホンでないと、「ゴー」という音にマスキングされてしまって、低域が少しわかりにくい環境なんです。

その一方、パソコン仕事はときどき気分転換も兼ねて、舞浜のスタバやタリーズなどに行くこともあります。ただ、夏休みは結構混んでいることもあって、集中して仕事ができないこともしばしば。そこで、考えました。

自宅のリビングをスタバ化すればいいんじゃないか?

テレビをほとんど見なくなっていることもあって、家のリビングはほとんど使うことがなくなっていて、ソファが1個置いてあるだけの状態だったんです。そこで、アジアンなデザインのテーブルを置いて、カーテンを替え、窓を拭いてキレイに片付けたら、スタバまではいきませんでしたが、なかなか落ち着いた雰囲気になりました。しかもこの部屋には、去年買った自動で内部を掃除までしてくれる、機能満載の新型エアコンまであるので、静かで快適です。

更に考えました。音楽作る仕事もこの部屋でやればイイじゃん。

DAWはノート・パソコンでもOK。でもエフェクターやオーディオ・インターフェイスやモニター・スピーカーはどうする?そうだ!BOSSのJS-10があるじゃない!!ミックス作業までは無理でも、アレンジや録音作業なら問題無くこの環境でもできそうです。


1本でストラトやテレキャス、レスポールの音からアコギのサウンドまで出せてしまう、VGストラト=G-5というギターを使えば、楽器の持ちかえをすることさえなく、さくさくと作業できます。


ギターを弾くときだけじゃなくて、YouTubeを見たり、CDを聴いたりするときのモニターにもそのままなるし、その音を録音してループ再生までもが可能。R-Mixというソフトを使えば、耳コピも楽々、これはスゴク便利!


さて、今年の下半期は僕にとって初めてとなる仕事が控えていて、その準備に入っています。どんな内容なのかは近日中にこのブログでお知らせします。

今月はブログと呼ぶのに相応しい更新を心がけたいと思ってます。また、見に来てくださいね〜。