2012年8月18日土曜日

JS-10 レビュー#5〜様々な機能

これまでご紹介してきたように、JS-10の最大の特長は、必要な機能が1台に凝縮されていることだと思います。ギターと本機を接続するだけで、チューニング〜演奏〜録音までが完了、面倒なケーブル結線などの手間を一切必要としないので、楽しく演奏に集中できるのです。

普通に使う分には取説を読むことも必要無いくらい、簡単に使えるJS-10なのですが、更に踏み込んだ使用法をご紹介していきましょう。

前回までの記事はこちら


オーディオ・インターフェース機能
多くのパソコンにはオーディオ入出力機能が搭載されていますが、その音質はそこそこ。なので、 Rolandの「Duo Capture」などのオーディオ・インターフェイスを使用することで、サウンドの向上を図る人も少なくないのです。


Rolandのオーディオ・インターフェイス製品は色づけがとても少ないナチュラルなサウンドという印象。個人的にはヘッドホン端子のサウンドが特に気に入っています。JS-10にはこのDuo Captureの機能も内蔵されているんですね。どんなことができるか、まとめてみましょう。

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・JS-10のエフェクターを使ったギターサウンドを、PCのDAWアプリなどに直接レコーディング。ベース用エフェクターを使用してベースを録音。マイクを使ってボーカルを録音など。

・セッション・データなどを使った演奏をダイレクトにDAWに録音も可能。

・逆に、パソコン側で再生した音をそのままJS-10に録音可能。耳コピなどをする場合、楽曲の特定の場所を録音することもできるので、後述するデータのやりとりも不要。勿論、それに合わせて楽器も弾けます。

・DAWやiTunes、ネット上(例えばYouTubeなど)のサウンドをJS-10のスピーカーで再生できる。つまり、高品質のモニタースピーカーとして使用可。

などなど…。



USB端子
パソコンとUSBケーブルで接続し、データをやりとりすることができます。CDの曲をリッピングして本体に取り込んだり、JS-10側に録音した自分の演奏などをパソコンに送ることもできます。iTunesなどで管理しても良いですね。(eBamd Song List EditorというWin&Mac用ソフトが用意されています)

データ移植はUSBメモリを介して行うこともできます。USBメモリの中のソング・データをJS-10で直接再生することも(MP-3&Waveフォーマットのみ)できるので、お気に入りの楽曲はUSBメモリ内に溜めておけば、いつでも再生可能というわけです。この方法なら、パソコンの電源を立ち上げることも不要になりますね。



フレーズトレーナー機能
JS-10に取り込んだ楽曲のスピード、ピッチを調整することができます。速弾きフレーズをゆっくり再生したり、半音下げチューニングの曲をレギュラー・チューニングで弾けるようにしたりできます。


更に便利なのがリピート機能です。耳コピしたい場所を繰り返し再生することができるのですが、他にも面白い使い方があります。

例えば…、

・自分で録音したフレーズの特定の場所だけリピートする。オリジナル曲のコード進行でのフレーズを考えたりするときに、コードを先に録音しておき、それに合わせていろいろ実験できます。内蔵のリズム機能を併用すれば更に便利!ルーパーのような使い方もOKというわけです。

・CDからリッピングした楽曲の中で、演奏し部分をループ化する。内蔵のソングだけでは飽き足らない方は、この方法で無限にバッキング・ソングを拡張できます。リフで始まる曲のイントロ部などにおいしいフレーズが見つかると思います。(私的利用のみですが)

しかも、1度リピート部分を指定すれば、特に解除しない限りソングごとにそのリピート・ポイントはメモリーされます。いつでも呼び出して同じ部分を練習できるのです。


最後に注意点
BOSE製の「Micro Music Monitor」という製品を所有しています(現在は生産完了)。購入した当時、そのサイズからは想像できないサウンドが飛び出てきて驚いたものですが、このJS-10はそれに匹敵するサウンドに感じました。JS-10はサブ・ウーファーを搭載しているので、仕様は異なりますが、どちらもDSP処理によってサウンドのブラッシュ・アップが図られています。


JS-10のスピーカーがONの状態では、このDSP処理が必ず掛かる仕様になっています。なので、アウトプット端子からPAに接続したり、アナログ経由でDAWなどに接続して録音する場合はスピーカーはOFFにするほうが、フラットなサウンドが得られます。スピーカーはヘッドホンを接続するとOFFになりますが、

MENU>AUDIO SETTING>SPEAKER

で強制的にOFFにすることもできます。お持ちの方は覚えておくと良いでしょう。


何回かに渡ってお送りしたJS-10のレビュー、いかがだったでしょうか?僕にとっても日常的に使用している機材なので、新しい使い方などの発見があったら、このブログでもご紹介していきたいと思っています。では!

5 件のコメント:

  1. 中野さん、仕事が速い!(笑)すばらしいレビューです!
    知りたかった情報を全て知ることができました。
    更に欲をいってしまえば、テストレコ音源でもあると
    もっとわかりやすいのですけど、兎にも角にもJS-10は
    とんでもなく使い勝手の良いツールであると再認識できました。
    自分のデスク上をシンプル化させることができそうです。
    中野さん、レビューありがとうございました!

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    1. ありがとう御座います。

      ブログでの音源のアップの方法がまだわからないんですよ。
      YouTube経由になるんでしょうかねぇ?

      JS-10をもし手に入れましたら、ご感想などもお聞かせください。

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  2. Js-10の購入を考えています。
    そこで質問なのですが、フレーズトレーナー機能のspeed変更の幅はどのくらいでしょうか?どのくらい遅く楽曲再生が可能なのかが気になっています。

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    1. フレーズ・トレーナーの「SPEED」の可変範囲は±50%です。半分程度のスピードということのようです。耳コピ用ということであれば充分なスピードと思いますが、購入前に実際に試聴されると良いかもしれませんね。

      コメント、ありがとう御座いました!

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    2. ありがとうございます!
      とても助かります

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