2014年12月29日月曜日

BOSS TONE STUDIO for RC

GT-100やME-80のユーザーにはお馴染みの「BOSS TONE STUDIO」のRCシリーズ対応版がリリースされました。公式サイト(下記のリンク)から無料でダウンロードできます。


マルチ・エフェクター用の場合はパッチのエディターやライブラリアンがメインのアプリでしたが、RCシリーズの場合は、USBを介してメモリー内のオーディオ・ファイルを確認や削除したり、PCとのやりとりがより簡単にできるようになりました。アプリをダウンロードした際に添付されている説明をよく読んでお使いください。

更に、このサイトからバッキング・データ(Track Set)もダウンロードできるようになりました。お好きなスタイルのカラオケをバックにセッション気分を味わえるという寸法です。それではやり方を順を追って説明しましょう。

RCをUSB接続する

対応しているモデルは以下の4機種になります。
・RC-3
・RC-30
・RC-300
・RC-505

ここではRC-3とMacintoshを組み合わせた場合の画面で説明します。

まず、RC-3の電源を入れます。ACアダプターを使うか電池が入っていることを確認し、「OUTPUT A」にケーブルを接続します。その後、USBケーブルを使ってパソコンと接続します。「Cn」と表示され、パソコン側にストレージとして表示があればOK。


ファイルをダウンロードする

「BOSS TONE STUDIO」アプリから、Track Setにアクセスするとまずはこんな画面になり、使用例のムービーをご覧になれます。(ここではJazz Collectionを選択)


これは僕が弾いてます。実際の動画もよかったらご覧ください。


画面を下にスクロールすると、このパターンも含めて10個程度のファイルが表示され、試聴できます。


気に入ったファイルがあったら、更に下にスクロールして同じファイル名の「Download」ボタンをクリックします。RC内に既に何らかのフレーズが入っているトラックには「001_*.wav」のようなファイル名が見え、何も入っていないトラックは空白になっているはずです。この画面で録音済みのフレーズを確認再生や削除が行えます。


空白のトラックを選択し、更に「Download」ボタンを押すとファイルが転送されます。これを繰り返すことで複数のファイルをダウンロードすることもできます。


パソコン側でRCのアイコンをゴミ箱にドラッグし(ストレージを取り外し)、USBケーブルを抜きます。そうすると、RC本体に「dC」と表示され、「RHYTHM On/Off」ボタンが点滅します。


「RHYTHM On/Off」ボタンを押します。以上で作業は完了です。

コード進行を確認する

バッキングのコード進行を知りたい場合は公式サイト=BOSS TONE CENTRALでPDFファイルとしてダウンロードすることが可能です。トラック・セットを選択し、該当のファイルの右端のアイコンをクリックしてください。(アプリ内では無く、ウェブサイトにアクセスする必要あり。注意!)




続々と公開予定

今後、様々なスタイルのデータが追加されていくそうです。該当のRCシリーズを所有している方は、どんどんダウンロードして、ガンガン弾きまくって楽しんでください。

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今年も1年、お世話になりました。来年もよろしくお願いします!




2014年12月25日木曜日

RC-1 & FS-7 発売!

「ループ・ステーション」の最新モデル=RC-1が発売になりました。


今回もデモ・ビデオの演奏を担当させて頂きました。是非、ご覧ください。


RC-1の特長

ビデオ画面の右下を見て頂けるとわかりますが、録音や再生状態が一目でわかるのが最大の特長。ループしている長さを確認しながら、オーバーダビングしていくことができますね。最大で12分のフレーズを録音できますし、電源を切ってもそのフレーズは消えずに維持されます。ステレオ・イン/アウトに対応しているので、ギター以外の楽器を接続することも可能です。スペックの詳細は公式サイトでご確認ください。

僕自身はループ・ステーションをパフォーマンス用というよりは、自宅練習で便利なアイテムとして使用しています。ギター雑誌や教則本に載っている譜面を参考に練習したり、仕事で演奏する楽曲のソロを考えたりする時に使っています。

勿論、RCを使用して神業のようなスゴイ演奏をするミュージシャンも世界中に沢山います。オーストラリアのギタリスト、Joe RobinsonによるRC-1を使ったデモも素晴らしいですね。


RC-1の操作

ビデオで確認できるように、ペダルを踏んだら録音開始、もう一度踏むとオーバーダビング、更にもう一度踏んで再生状態になります。ペダルを2度押せば再生をストップできます。ん〜これは簡単!あと、再生中に長押しでUNDO、制止中に長押しでフレーズを消去できます。


RC-3との違い

見やすいインジケーターの他にも、上位機種のRC-3とは異なる点があります。


上位モデル=RC-3のほうを選んだ場合のメリットは以下の通り。

・録音したフレーズを99個までメモリー可能。RC-1は1個のみ。
・録音時間が合計で3時間。
・リズムガイド(簡易リズムマシン)搭載。
・USB端子搭載でパソコンとデータのやりとりができる。
・Aux端子搭載。オーディオ・プレーヤーからの録音も可。

等、多機能を誇ります。

一方、RC-1は「シンプルで簡単なモデルが欲しい」なんていう方にはピッタリなモデル。通常の演奏ならRC-1でも充分かも。価格もかなり抑えられていますし、手軽に使い始めたい人にオススメです。

省スペースなフットスイッチ=FS-7

長押しや2度押しが苦手な方はFSシリーズを併用することで、ワン・アクションで制御できます。新しいフットスイッチ=FS-7もまもなく発売になります。


FS-6とは異なり、電池では無くてACアダプター仕様になりました。AとBで異なる色のインジケーターがイイですね。電源供給を行わなくてもインジケーター以外は動作するところもナイス!


TRS(ステレオ)ケーブル1本で接続可能ですし、他のさまざまなモデルと組み合わせることもできるので、1個持っていると便利ですよ。小さい筐体なので、エフェクター・ボードにも簡単に組み込めそうです。僕はペダルが搭載されていないGT-001と組み合わせて使っています。


既にRCシリーズをお持ちの方にも耳よりなニュースがあります。続きを数日後にはアップする予定です。しばし、お待ちを!

2014年12月13日土曜日

ライブ機材 2014

昨年に引き続き参加させて頂いた今年のZeroさんのツアー。今週の水曜日の東京公演をもって無事に終了しました。今回は最近のライブ用機材をまとめてご紹介します。このブログでも新しく手に入れた機材のことはその都度書いているので、今更な感じもしますけど。マニアックな内容で失礼します。

1年前のZeroさんのコンサートでの使用機材も良かったら見てみてください。(文中のリンクはそれぞれの機材に関する過去記事へのリンクです)

エレクトリック・ギター

結局、昨年使っていたRoland=G-5に変わり、Musicmanの「LⅢ」をメインにしました。モダンな仕様なので、従来のフェンダー的なサウンドとはかなり異なりますが、慣れてしまえばかなり便利な楽器。バッファーが内蔵されているので、ボリュームを絞ってもこもらないですし、音色を全く変えずにブーストすることも可能。久しぶりにアームを使いまくってしまいました。


隣の76年製のストラトは半音下げ専用機として使用。このギター、いろいろ調べてみた結果、70年代後半の特徴であるヘッド部のシリアル・ナンバーがまだ無いということで、1976年の上半期に制作されたモデルだということが判明しました。

エフェクター

Free The Tone製の「ARC-53M」というスイッチャーをメインにエフェクター・ボードを組んだ話は以前に書きましたが、結局写真のようなエフェクターと組み合わせました。



5個あるループの詳細は以下の通りです。

#1・・・Mad Professor 「Sweet Honey Overdrive」=リード時にST-2&DA-2のブースターとして使用。

#2・・・BOSS 「ST-2/Power Stack」=主にクランチのバッキング用として。

#3・・・BOSS 「DA-2/Adaptive Distortion」→同「PS-6/Harmonist」=最も使用頻度の高いメインの歪みとして使用。PS-6はハモり専用。

#4・・・Bear Foot「Pale Green Comp」→Vemuram 「Jan Ray」=同時使用はせず、曲によってどちらかを選択。Vemuramはブルージーなクランチ系リード用。

#5・・・BOSS「CE-2/Chorus」=クリーン系でディレイと組み合わせて使用。

FV-500L(ボリューム・ペダル)を経由して、ループ外のDD-20へ。ディレイのOn/Offはスイッチャー側で制御。EP-Boosterは今回は不使用。

DD-20は改めて使って見ると本当に良くできたディレイです。よく使う汎用のディレイ設定をマニュアル側にして、テンポ・ディレイやちょっと特殊なディレイはメモリーから呼び出して使用。右フットスイッチにマニュアルとメモリーの切り替えをアサインすることで、曲中でもスムースに変更できました。

スイッチャーは勿論パッチ・モードで。歌モノの場合、それほど飛び道具的なエフェクターは要らないので、5ループでも問題ありませんでした。でも、スイッチャーを1度使ってしまうと、もっといろいろなエフェクターを試してみたくなりますね。

アンプ

昨年のBAD CAT=「Cub ⅡR」からRoland=「Blues Cube Artist」へ。まだ発売前なのですが、Rolandさんからお借りして使用させて頂きました。非常にシンプルなサウンド重視のギターアンプ。ふくよかなクリーントーンや、極上のクランチ・サウンドが楽しめます。今回は基本のサウンドはエフェクターで作り、アンプ側はクリーン・チャンネルだけを使用しましたが、クランチ・チャンネル側ももう少し研究してみるつもり。後日にたっぷりとレビューを書くつもりでいます。

アンプの上のGT-001はもしもの機材トラブルに備えて用意。勿論、今回は使う場面はありませんでした。



アコースティック・ギター

スティール弦はタカミネの「PT-108」で変わらずでしたが、ガットは先日購入したGodinの「Multiac Nylon SA」を導入。このギター、メチャクチャ弾きやすいんですよ。特にハイポジションの演奏性は飛躍的に高まりました。BOSSのアコギ用プリアンプ=AD-8との相性もバッチリ!



最後に全景の写真を載せますね。


大阪公演

今回のZeroさんのツアー、大阪公演は「オリックス劇場」という会場だったのですが、ここは元々は「大阪厚生年金会館」だった所。僕にとって思い出深く、そして最も多く演奏した場所で、何と今回で48回目の公演。また、ここに戻ってこられたことに感謝しつつ、写真も一杯撮ってきました。



そして、東京公演は「中野サンプラザ」で行われたのですが、「Blues Cube」を持って行って助かったことがありました。そんなことも含め、またご報告します。

2014年12月9日火曜日

立って弾く?座って弾く?

ギターを演奏するとき、イスに座って弾くことと、立って弾くこと、どちらが多いですか?かつて、毎日のようにライブで演奏していた頃は、僕にとっては立って弾くのが当たり前。リハーサルやレコーディングでも立ち姿勢が普通。イヤ、むしろ座って弾くことが苦手に感じるほどでした。昔のリハ写真ってあまり残ってないのですが1枚だけ。


ところが、ここ数年は自宅での制作系の仕事やセミナーなどがメインということもあり、座って弾くことが多くなってきました。

EFFEXPO大阪

先日、12月7日(日)に大阪のESPエンタテイメントで開催された「EFFEXPO大阪 2014」での一コマ。こんな感じで、セミナーやデモ系の仕事では、足元のエフェクターを操作しながらプレイすることもあってほとんど座って演奏しています。(当日は、予想以上に多くの方に来て頂けました。皆様、ありがとうございました!)


そんなわけで、すっかり座った姿勢が当たり前になっていたのですが、「ずっと座ったままの姿勢は健康に悪い」とかで、デスクワークも立ったままの姿勢でできるワーキング・デスク(スタンディング・デスク)とかもあるらしいじゃないですか。先月から今月に掛けてはライブの仕事も予定されていたので、自宅でも立ったまま練習することに。実は、ストラップの長さの微妙な調整によって弾き心地って結構変わるものなんですね。

ストラップの長さ

ストラップの長さは弾き心地だけでなく、「見た目」や「流行」にも左右されるもの。ギターを弾かない人にとっては、くだらないことに思われるかもしれませんが…。例えば、ビートルズの演奏シーン。ジョンもジョージもかなり高い位置でギターを構えているでしょう?70年代のジミー・ペイジは「そんなの弾けないでしょう?」というほど下にぶら下げてました。僕が18歳の頃、レスポールを持ってる写真。


70年代後半の音楽シーンは「パンク」、「ディスコ」、「フュージョン」が大流行。20歳頃の僕は3番目に乗っかったんで、セミアコ&ストラップの長さは短く、こんな感じ。


この写真、着ているシャツも含め、今見れば恥ずかしいほど、ラリー・カールトンのジャケット写真に影響受けてますね。


最近市販のモデルは「大は小を兼ねる」的にかなり長く設定できるものが多いのですが、短めに設定したい自分としては非常に使いにくい。特に、持ち替えが多い現場などでは、2重に重なった部分がよれてしまってNG。比較的短めの設定が可能な「Live Line」製のストラップを愛用しているのですが、このモデルも生産完了なのか、あまり店舗で見ることが無くなってしまい困っています。



ストラップの調整

普段、座って練習している方は、その場合もストラップを使用して、立ち姿勢と座った場合でギターの位置が同じになるように調整すると良いでしょう。家ではちゃんと弾けるのに、リハやライブで弾けなくなってしまう場合は、これが原因かもしれませんよ。

僕自身も現在、立ち姿勢での演奏フォームを改良中です。もう長い期間、弾いてきてクセが付いてしまっているので、簡単には矯正できないのですが練習あるのみ。ピッキング・フォームへの影響など、いろんな気づきがあったので、いずれまとめて書いてみるつもりです。

ストラップと言えば…

そういえば、今月からBOSSのコンパクト・エフェクターを買うと、ライブ中にストラップを留めることができる「ストラップ・ラバー」が貰えるそうですよ。一組頂いたので早速使用しています。


明日はライブの予定なので、今夜も立って自宅練習することにします。