最近はコーティング弦を使っている人が多いみたいですね。僕は古い人間なのか、コーティング弦のサウンドはどうも好きになれず、昔ながらのダダリオ、アーニーを使っています。但し、これらの弦は頻繁に弦を交換する必要があるんですよ。そして、G-5に搭載されているペグはヴィンテージ・タイプのクルーソンとは違って、弦を横の穴に通すタイプ。弦を張るにもそろそろメガネが必要になりつつあり、弦が重なって張られていないかを確認するのも一苦労。そこで、短時間で簡単に弦を替えられるペグに換装できないか試してみることにしました。まずは現状を確認。
※コーティング弦=寿命を延ばすために近年に開発された、特殊な加工を施した弦のこと。
自分で取り付けられるか試してみます。ボックス・レンチを使ってナットを緩めると…、あっさり取り外し完了。これなら自分でも交換出来そうですし、気に入らなかったら元に戻すのも簡単。
裏側はこんな感じ。ペグの突起に合わせた小さな穴が空けられています。
クルーソンに交換することは簡単にできないことはリペアマンの方に伺っていたので、噂で聴いていた「Sperzel」というブランドのストラト用のものを購入。何やら種類があるようで、簡単に取り付けられるという「Easy Mount」というモデルを選んでみました。(シュパーゼル?スパーゼル?正しい読み方はどっち?)
穴のサイズが合わない可能性もありましたが、問題無く取り付けられました。小さい爪が木部に刺さることで安定する仕様です。最初は曲がって付いちまったぃ。
このペグはいわゆる「ロック式」のもの。リング状のネジを締めることによって弦を挟み込むので、ポストに巻き付ける回数は最小でOK。そのことによってチューニングの狂いが少なくなるという仕組みです。
全てを取り付ける前に重さを量ってみました。フェンダーのオリジナルが1個=35gに対して、Sperzelは32g。6個での重量の差は18g、サウンドに影響があるかは不明です。(我が家の秤での計量ですが…)
そしてこのペグのもう一つの特徴はポストの高さが3種類あって、高音弦側は低くなっていること。これによって、ストリング・ガイドを通さなくても一定のテンションをナットに掛けられるようになっているんですね。1弦側がオリジナルのペグです。
全部で3種類(5&6弦用、3&4弦用、1&2弦用)になっています。2弦と3弦のポストの高さが違うのがわかるでしょうか?
さて、実際に搭載してみた感想を書いてみます。
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・ピッチは安定した。前述したように、「巻数が少ない」「ストリングガイドを通さない」ことがメリットになっていると思われる。
・弦交換の時間はかなり短縮できる。メガネ無しでもできる(笑)
・サウンドは変化した。よく言えばスッキリとし、アコースティックな響きが増した。前の方がファットな中域は多めだったかも。但し、ライブなどではまだ使用していないので、今後に要テスト。
・動作上の滑らかさはやや劣る。輸入元の公式ブログによれば、ギヤ比の設定によるもので、経年変化を抑えるための意図的な仕様とのこと。実際の使用においては問題無い。
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まずはこの状態でしばらく使ってみます。パーツ交換も楽しいですね。いずれこのギターにチタン・サドルなども試してみたいところです。
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