時々、エフェクター・セミナーや学校などで
「好きなギタリストは誰ですか?」
と尋ねられることがあります。好きなギタリストは沢山いますし、時期によっても変わるのですけど、僕がギター・プレーヤーというものを意識した最初の人物である「ジェフ・ベック」と答えることにしています。
中学3年の1973年、始めて音楽雑誌「ミュージック・ライフ」を買いました。ビートルズの各メンバーのソロ活動についての記事が読みたくて買ったのだと思います。その中に来日公演を行ったジェフ・ベックのインタビュー記事と写真が載っていたのです。
その頃のベックは20代後半であったと思うのですが、もの凄くカッコイイ大人に見えました。どんな音楽を演奏しているのかすぐに確かめたくなり、レコード屋さんに走り、そして購入したのが「ベック、ボガート&アピス・ライブ・イン・ジャパン」という2枚組のアルバムでした。
アルバム・ジャケットの内側にはステージ写真がたくさん!レスポールを抱えたジェフ・ベックに強烈に憧れました。そう、当時は音楽的な事よりもルックスに目を奪われていたのだと思います。ですが、アルバムの全てのフレーズを完全に覚えてしまうほど聴き込むことになり、いつか自分でもギターを弾いてみたいと考えるようになったのです。
このアルバムはライブを収録したもので、たった3人で演奏しているにも関わらず、もの凄い迫力。歌モノにも関わらず、自由でインスピレーションに溢れたベックのプレイに圧倒されました。このアルバムに先立って発表されていたスタジオ盤はダビングが多く、もしそちらを先に聴いていたら、これほどまでは感銘を受けなかったかもしれません。
その後、ジェフベックはインスト作品ばかりを発表するようになり、ソロ・ギタリストとしての地位を不動のものにしていきます。それらも勿論素晴らしい作品だと思っていますが、僕にとってのジェフのベスト・プレイはこのBB&Aのライブやボブ・テンチをボーカルに据えた第2期のジェフ・ベック・グループのような、歌モノの作品だと強く感じています。ボーカルのメロディーラインの隙間を縫って発せられる鋭いフレーズ数々は、自分でギターを弾くようになって、益々その凄さが理解できるようになりました。
ジェフ・ベックのプレイから影響を受けたのは、フレーズそのものでは無く、自由な発想で楽曲にアプローチする姿勢だったような気がします。でも、これを書きながら最近は自分の中のそんな感覚がちょっと鈍ってきていたことに気づきました。「くそー、頑張ってそんな姿勢を取り戻そう!」なんて思っています。
見開きのLPジャケット!!
返信削除CDになってから、この迫力や感動はちょっと薄れてきた気がします。
中野さんはレコードをかける環境があるのですか?
聴けなくても所持しているレコードは処分できません。
実は1枚目の写真は紙ジャケ仕様のCDなんです。2枚目はアナログ盤ですが…。
返信削除アナログ盤を聴ける機材はもう持っていません。なので、ずいぶん処分してしまいました。
ジャケットを眺める楽しみは、確かに減ってしまいましたね。
はじめまして〜!!
返信削除ベック良いですよね〜
第2期のジェフ・ベック・グループやBB&Aは勿論良いですけど
フィンガーピッキングになってからの音色に悩殺され続けてます…
私は、某楽器店の限定企画商品で
シェクター・アッセンブリーのストラト’78のスタンリー・クラークと
来日した時に使用していたモデルを愛用しています。
大阪にエフェクター・セミナーで来られる予定は
ありますでしょうか!?
ではまたブログ楽しみにしてます!!
コメント、ありがとう御座います。
返信削除ジェフ・ベックは年齢と共に凄みを増している数少ないギタリストですよね。
シェクターのアセンブリー、そんなギターも「Equipement」で紹介予定です。そちらもお楽しみに!
大阪でのセミナー、決定しましたらこのブログでも告知させて頂きます。
よろしくお願いします!!
「Equipement」でシェクター・アッセンブリーの紹介予定…
返信削除ほんとですかぁ〜
中野さん流の分析、凄く楽しみです!!
ところで中野さんのブログを拝見していたところ
アンビリーバボーな事がぁ〜!!
自宅でMicro CUBEを使っている…
まぁ、これくらいでは驚かないですよねっ…!?
ひぇ〜年齢が同じである…
う〜んなるほど〜
でっ、とどめはなんと私もブリジストン・シャインスターに乗っていた〜!!
どっ、どうですこの偶然たるや〜
大きな違いは…中野さんは憧れのプロギタリスト!!
私は、グダグダのアマチュアギタリスト(笑)
てな事で、これからも宜しくお願い致します。
コメント、ありがとう御座いました!
返信削除同い年ということですが、別の場所で生まれ育っているのに、同じ頃に同じ音楽を好んで聴いていたなんて不思議ですね。
こちらこそ、今後もよろしくお願いします。