2015年1月16日金曜日

一家に1台~Session Mixer HS-5レビュー

昨年の楽器フェアでのHS-5。僕のデモでは単なる複数のヘッドホンが接続できるヘッドホン・アンプとしてしか使っていなかったのですが、今回、ローランドさんからお借りして自宅でじっくり触ってみました。今までにありそうで無かった、想像以上にいろいろなことができる機材ということがわかりました。順を追って使い方を解説していきましょう。



HS-5のセットアップ

HS-5はヘッドホンを使用して、複数のプレーヤーが同時に楽しく演奏することができる製品です。A~Dまで独立したヘッドホン・アンプ4人分、メイン・アウト用のヘッドホンを含めれば同時に5人以上での演奏が楽しめます。

「A」のインプットにギターを接続するとします。リア側にインプット端子があり、マイクを接続できるXLR端子も用意されているのが見えますね。シンセなどをステレオで入力することも可能。マニュアルには書いてないのですが、こちらの実験ではギターとマイクの両方を同時接続することも可能のようです。


Aのプレーヤーは「A」に、Bのプレーヤーは「B」にヘッドホンを接続します。標準とミニのジャックが両方用意されているのもありがたいところ。(これも同時接続OK)

次に【INPUT】ボタンを押して接続した楽器のインジケーターをセレクトします。これによって、それぞれのパートに相応しいエフェクターが自動的に選ばれます。


「GTR」を選んだ場合は、GTシリーズなどでもお馴染みのCOSM AMP=JC-120、フェンダー、VOX、マーシャル、ヒューケトなどのモデリング・アンプ・サウンドをを切り替えて使うことができます。「BASS」や「MIC」を選択すれば、コンプやディレイなどを含む、ベース用やヴォーカル用などのマルチ・エフェクターが立ち上がります。

因みにエフェクトのタイプ切替は【INPUT】ボタンを押しながら、上部の【A】ノブで変更します。また、【INPUT】を長押しすることで上部の【A~E】ノブでパラメーターを変更するモードに移行します。「GTR」の場合はノブの下に表示されている「GAIN」や各トーンの調整が可能です。


CUEボックス機能

それぞれの楽器のセットアップが完了したらすぐに演奏を開始できます。ヘッドホン端子の音量は充分。普通のヘッドホンなら12時以上にすることは無い感じ。音質もバッチリです。このモデルの最大の特長は各人のヘッドホンのバランスをプレーヤーの好みで自由に設定出来るところ。【MY MIX】で自分の楽器レベルとその他のプレーヤーのレベルを簡単に調整できます。これができる機材はあんまり無いんですよ。


プロのレコーディング・スタジオには「キューボックス」と呼ばれるヘッドホン・アンプが人数分置いてあり、リズム録り(バンドで一斉に演奏)のときに必ず使います。HS-5はこの機能が1台に集約されているというわけです。


また、サブ・ミキサー機能を使うと更に細かい音量調節が可能で、他のプレーヤーのモニター・バランスに影響を与えずに、「ドラム大きめでベース小さめ」なんていう自分用ミックスが簡単に作れます。多機能なミキサーと5台のヘッドホン・アンプが無いとできないことが、これ1台でできてしまうのです。(下の写真はメイン・ミキサー画面。メイン・ミックスの他に4種類のサブ・ミックスを作ることができます)


演奏しやすいように【REVERB】を掛けるのも簡単。各セクションの専用ツマミを上げるだけです。

あと、【MIX A~D】ボタンを長押しにすることで、「SOLO機能」を有効に出来ます。自分のヘッドホンに自分の音だけを返し、他の楽器の音をミュートすると同時に、他のプレーヤーのヘッドホンには自分の音を出力しないようにできます。チューニングしたり、自分の苦手なフレーズだけを繰り返し練習したい場合に便利に使えます。至れり尽くせり!

メインから適切なバランスでスピーカーなどに出力しつつ、イヤモニで各人が演奏しやすいモニター環境を構築できるので、プロ顔負けのライブ用PA機材としても使えそうです。

中野家では

我が家のカミさんは元ベース弾き。HS-5が家に来たことでベース熱が再燃しちゃいました。最初はギターとベースと内蔵のクリックだけで、そして、USB端子にMac Bookを接続して簡易なドラム・パターンを流してのセッションで盛り上がります。そう、HS-5はオーディオ・インターフェイスとして使うこともできるのです。それなら、ということで、演奏したいという曲のドラムやピアノなどをササッとコピーしてDAWに打ち込んでみたら、楽しさが倍増!!



DAW側から見た場合、HS-5の各パートは独立したInputとして認識します。Input1&2=「A」、Input 3&4が「B」~という風になりますので、トラックに分けて録音することができるんです。(2Mixでの録音も可)


だから、ギターの録音が終わってしまっても、納得いくまでベースだけ繰り返し練習、録音も可能ということ。「あのう、もう夜の11時過ぎてるんですけど…」といった場合も近所迷惑にもならないので、ガンガンイケるってわけです。


2人以上で演奏する機会があるのなら、持っていたらかなり楽しめる製品でしょう。

バンドで使うなら

バンドなどを組んでいる方なら、ヘッド・アレンジなどの作業を、スタジオ代を気にせず自宅で、しかも静かに行うことができます。V-DrumやHand Sonicなどがあったら最高でしょうね。また、本機にUSBメモリーを挿すことで、PCを使わずに演奏をそのまま録音、再生することも可能です。



バンドで一斉に演奏したときにだけに生まれる「魔法」を経験した人も多いのではないでしょうか?HS-5ならいつでも気軽に演奏できるので、そんな瞬間を何度も味わえるかもしれませんよ。

HS-5の公式プロモーション・ビデオ。この製品の楽しさをうまく表現しています。是非、ご覧ください。


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