2011年8月7日日曜日

エフェクター・マニアへの道

マニアというほどではないかもしれませんが、10代の頃からギター・サウンドをカラフルに変化させられるエフェクターにとても惹かれていました。今までにいくつ購入してきたでしょうか。70年代当時はエフェクターとは言わず、「アタッチメント」と呼ばれていましたけど。

初めて買ったエフェクターはAce Toneというメーカーの「FM-3」というファズ。音を歪ませる為のもので(「ゆがみ」とも読めますが「ひずみ」と読んでください)、大音量を出さずとも、ロック風のサウンドを得られますし、ちょっと巧くなったような、僕にとっては正に魔法の箱でした。楽器にも流行り廃りがあり、ちょっと前なら「チープで使い物にならない」なんて言われた機種が突然、大人気なんてことがあるので、もう、簡単には処分できないですね。

Roland AF-100 & Ace Tone FM-3

その後、マクソンやグヤトーンといった国産のエフェクターを買っていきましたが、当時欲しかったのは、アメリカのメーカー「MXR」のエフェクター。今はもう3個しか残してありませんが、コーラス、フランジャー、ディストーション+、フェイズ100などを揃えていきました。

3個だけ現在も所有。他も残しとけばよかった…。

当然、購入資金はまたまたバイトです(1979年頃)。友達にデパートなどにマネキン人形や、折りたたみ式の試着室をレンタルする会社の仕事を紹介して貰いました。荷物を運ぶ肉体労働系のバイトでしたが、当時としてはバイト代も高く、自分の都合に合わせて自由に日時を予約できるシステムだったことから、ミュージシャンを目指す人も多数いました。同時期に働いていた人で、実際にプロになった人も数人いましたし、時期は違いますが、山崎まさよし君も、この会社でバイトしていたことがあるそうです。

レンタルしているマネキンを撤去するときは、マネキンが着ている服を脱がせ、しかも、股の部分を持って運ぶものですから、最初はこれが恥ずかしいのです。バイトの先輩に「何、顔赤くしてんだ、お前!」なんてからかわれてました。

仕事はきつかったですけど、バイト仲間と音楽の話をしながらだったので、長く続けられたような気がします。バイト代は即日支払われる「とっぱらい」形式。何日か働いては楽器店に走り、エフェクターを買い漁りました。

当時、BOSSのコンパクトはまだ種類も少なく、僕にとっては、デザインも斬新過ぎて手が出せずにいました。ですが、80年代になって初めて買ったBOSSのコンパクトSD-1にビックリ!それまでの歪み系エフェクターとは一線を画するナチュラルなサウンドだったのです。その後はBOSSのエフェクターを買い漁ることになります。

今、BOSSのエフェクターのデモ・プレーヤーとしての仕事をしているのを不思議に思っています。かつて自分が一つ一つ買い集めたエフェクターを紹介したり、新製品のレビュー記事を執筆するなんてことは、当時は想像もできませんでした。自分が好きだったギター、エフェクターに囲まれて生活することのありがたさ、忘れないようにしたいと思います。

My Guitars」が完結してしまったので、今度は僕が使用してきたアンプやエフェクターなどの機材を時代を追ってご紹介する「Equipments」というページを作りました。機材好きの方は是非ご覧ください。


2 件のコメント:

  1. 私の初物はオレンジ色のDS-1でした。

    今でも売っているからすごいですね。

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  2. イヤ、ホントにスゴイですね。JC-120も!

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