ずっと更新できなくてスミマセン。忙しいといえば忙しい、そんな感じ。ここのところ、夏休みの宿題を溜めてしまった小学生のような気分がずっと続いています。家の中でMacの前でウンウン唸っていることが多い中で、ポツリポツリと外出する仕事が入るとちょっとホッとします。
先週は札幌へ行ってきました。3ヶ月連続の北海道。ついにこの冬で初めてのどか雪を見て、久しぶりに廻らない寿司を食べ、帰路では初めてボーイング787に乗りました。
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「ギターを始めた頃に目標にしていた(ような)ギタリストになれましたか?」
これには唸ってしまいました。
「好きなギタリストは誰ですか?」とかいう質問はいつも非常に多いので、「ジェフ・ベック」と答えることにしているのですが、始めた頃の目標ってどんなだったっけ?
「ジェフ・ベックのようにはなれなかったので、そういう意味ではなれなかったけど、プロとしてずっとやってこれたので幸せです」
と、その場では答えました。
ギターを弾いて生きていきたいとは考えていたと思いますし、「うまくなりたい」とは思っていましたが、「自分の音楽を表現したい」とか、「有名になりたい」とかとはあまり思ってなかったですね。音楽が好きで、ギターを弾くことが楽しいと思っていただけのような気もします。
小学校の低学年の頃は、特に音楽が得意だったわけではありません。スポーツができるわけでも、勉強ができる子供でもありませんでした。かといって悪ガキでは全然ありませんでしたし…。つまり、目立たなくて得意なことが何も無い、心の中にコンプレックスを抱えた、自分に自信が持てない性格の子供だったんじゃないかと思います。
小学校4年の時に、縦笛(リコーダー)がとても上手だった友達がいました。笛をおもちゃにして一緒に遊んでいる内に練習になっていたんでしょう。初めて学校の音楽の授業中に、先生に演奏を褒められたことがあったんです。それまでそんな経験がなかったので、自分にとっては衝撃的な出来事として記憶されたのだと思うのです。その時に、何の取り柄も無い自分はもしかしたら「音楽の才能」だけはほんの少しはあるのかも、と勘違いしたのかもしれません。
そんな子供時代の出来事が自分の中に刻みこまれていて、やがてギターに出会い、のめり込んでいった自分の支えになっていたのかも。いや、それにすがるしか無かったのかも、なんて今は思います。
セミナー中に、
「どうしたらプロになれますか?」
というのもよく尋ねられる質問です。断片的なアドバイスはできたとしても、「こうすればプロになれます」なんていう答えはありません。自分のことを考えても、運が良かったからなんじゃないかとしか思えないのです。
「才能があったから」 いや、それは無い。
「とても努力したから」 多分、それも無い。むしろもっとすべきだった。
打ちのめされるほどのスゴイ才能を持った人に会ったこともありますし、アマチュアの方でもギターがうまい人が山ほどいることも勿論知っています。やっぱり周りに恵まれていたということなんでしょう。プロになってから(いつからがプロなのかはわからんのですが)約30年が過ぎました。何とかやってこれたことをひたすらありがたく思っています。
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そうそう、先月に出版された「BOSSコンパクト・エフェクター・ブック」。この本の中に短いエッセイを書かせて頂きました。もし良かったら読んでみてください。
買うの忘れていました!速攻で購入→爆読しますw
返信削除ありがとう御座います〜。お楽しみに!
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