2012年11月23日金曜日

かつて熱狂していたもの


今日、サッカーJ2のプレイオフがあって、ジェフ千葉は大分トリニータに0−1で負け、J1昇格を逃してしまいました。自宅でのテレビ観戦でしたが、うーん、残念!でも、「悔しい」とか言う資格はなさそうです。何故なら今シーズンは試合結果と順位表だけは追いかけて見ていたものの、ゲームは全く見ていなかったから。数年前まではかなりのめり込んで応援していたんですけどね。

70年代中盤頃にサッカー部を辞めて、ギターを始めてからは特にサッカーの試合を見ることは滅多にありませんでした。プロサッカーリーグが日本でもスタートするということを知ったのは、Jリーグとして開幕する直前のことでした。

1993年頃。仕事は順調に増え続け、今までの人生の中で最も忙しく過ごして時期でした。音楽以外の趣味や楽しみを特に持っていなかった僕は、正に音楽漬けの毎日。そんな頃にJリーグは開幕し、見事にそのブームに乗ってしまったのです。

最初は特定のチームを応援しようとは考えてませんでしたが、自分の身近な場所に「ジェフ・ユナイテッド市原」というチームの存在を知ることになるのです。チーム名から「市原市」をホームとするチームのはずなのに、チームの練習場、寮、などは自分の住む浦安市にあり、舞浜駅構内にはグッズ・ショップまであることに気付いたのです。

苦労して入手したチケットを持って試合を見に行ったり、テレビ中継されている試合を見る内に選手の顔とか覚えるじゃないですか。そうすると市内のあらゆる場所でジェフの選手達の存在に気付くようになりました。レストランで食事をしていたら、隣にリトバルスキー選手が来て座ったりなんてこともありました。

ホームの市原臨海競技場では何度も観戦しましたし、アウェイの試合までも観に行くこともありました。(写真は松本市のアルウィンにて)



しかし、90年代の終わり頃にはジェフの人気はみるみる落ちていき、競技場もガラガラになってしまいます。毎年最下位争いに巻き込まれていました。でも、僕はたま〜に強豪チームに勝ったりするだけでも充分に楽しんでいましたけどね。

2003年にあのイビチャ・オシムがジェフにやってきます。特に大きな選手補強とかが無いのにも拘わらず、監督が替わるとチームがこんなにも良くなってしまうなんて。強くなっただけじゃ無い。例え負けたとしても面白い試合をしてくれるチームになったのです。そして、2005年に念願の初タイトル、ナビスコカップ優勝を果たします。(僕はそれを楽器フェアが開催されていた横浜の会場で、ラジオ中継で聴きました)

ところが、2006年のシーズン中に突如オシムが日本代表に引き抜かれます。この出来事が僕のサッカー熱を冷やしてしまいました。それまでも若手の選手が活躍すると他のチームに移籍してしまうことが多かったんですけど、いくらなんでもそりゃないよ、っていう感じです。

それ以降、何度か試合会場に足を運んでみたものの、あまり夢中にはなれなくなってしまいました。思えば、テレビで試合を観戦するにしても2時間必要でしょ?仕事以外に音楽DVDやCDを聴く時間、練習する時間、本を読む時間、自転車に乗る時間、などを考えるとサッカー観戦に割ける時間を作るのはちょっと難しいかも、なんて感じています。昔の方が仕事自体は忙しかったはずなのに、今の方が時間が無いと感じるのは何故なんでしょうね?


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