2018年6月9日土曜日

さらば!浦安

最近、引っ越しました。

東京、杉並の片隅で生まれ育った僕が、東京ディズニーランドがあるからという理由で浦安に住み始めて30年。こんなに長くここに住むことになるとは予想もしていませんでした。家賃も手頃でしたし、東京駅や羽田空港へのアクセスも便利な場所でしたが、以前のようにツアーに明け暮れる毎日では無くなっていましたし、家賃以外のコストが結構掛かっていたこともあって、移住を決意した次第です。

浦安での生活を振り返って

「住めば都」と言いますから、どんな土地に居住しても同じようなことを感じるのかもしれませんが、個人的に気に入っていた点をリストにします。

・海が近い!
人口16万人という小さい市で、面積もそう大きくはありません。市内のどの場所からでも海辺の公園にすぐに行けます。時間があればボーっと海を見に自転車でよく行ってました。葛西臨海公園や若洲海浜公園、旧江戸川や荒川などのサイクリング・ロードも近い、という話はこのブログでも何度も取り上げましたね。


・図書館など、市営施設の充実
他の自治体のものと比較して、浦安市の図書館の充実度は突出していると思います。毎日、大量の新刊が入りますし、通常の自治体と比較するとCDやDVDの在庫もかなりのもの。予約した資料は全て近くの公民館まで配達してくれます。ここで2,500冊以上の書籍と数百枚のCDを借りました。


立派なプール、ジム、体育館などのスポーツ施設に加え、音楽用施設も点在しています。「浦安文化会館」は「ゲネプロ(通し稽古)」に使われることも多く、そのままツアーの初日をここからスタートするアーティストも多数。僕自身も何度かこのホールで演奏したことがあります。


昨年、京葉線の新浦安駅前に「浦安音楽ホール」というクラシック向けの美しいホールも開館しました。ここは何室かリハーサル・ルームも完備されており、リーズナブルな価格で使用することができます。自宅では大きな音が出せなかったので、時々ここで個人練習させて頂きました。機材を借りないで自分で持ち込めば「時間=500円強」位だったと思います。


・液状化問題
2011年の東日本大震災時に液状化による被害が多かったことでも有名になりましたが、僕が住んでいたのは「元町」と呼ばれる地域で、ライフラインなどの被害もほとんどありませんでした。一方、埋め立て地域は家屋や道路の液状化の被害が大きく、電気、ガス、上下水道の使用にも支障がありましたが、現在、土壌改良工事なども進んでいる模様です。多くの人がそうであったように、自分の人生や生き方を深く考えるきっかけになりました。人のいないJR京葉線、舞浜駅の景色は本当に寂しかった!


いざ引っ越し

これまで暮らしていた賃貸マンションは25年前に新築だった物件。その間、リフォームなども全くされていなかったので、家具などをどけてみるとビックリするほど汚れも目立ち、壁紙が剥がれ掛けているところが何カ所もありました。


「原状回復」を求められて高額な補償金を請求されるケースもある、なんてことをネット見ていたので少し不安だったのですが、そんなことは全くなくて敷金もほとんど返却されました。大手の不動産会社で借りると安心ですね。(株)スターツさん、お世話になりました。

引っ越しの時期が需要が増える3月下旬だったことから、業者を依頼することを断念し、大型の家電や家具は古いものが多かったので処分し、他は自力で荷物を運びました。資料用にとってあった大量の書籍等は断裁し、自分でスキャンすることでPDF(電子)化。1980年代から残してあったライブを収録した大量のカセット、DAT、MDもほとんど廃棄しました。

転居先をフル・リノベーション

引っ越し先は中古の(ビンテージ?)マンション。これをフル・リノベーションして住むことにしました。分譲マンションを購入するよりも、間取りやデザインを自分好みに自由に変更できるメリットがあります。昨年の夏頃からいくつかの業者の相談会や見学会などに参加してリフォーム業者を選定し、また、近隣の住民に迷惑を掛けないよう、3LDKの一室の防音工事の設計と施工を「アコースティックエンジニアリング」さんに依頼しました。リフォーム全体のコストはそれなりに掛かりましたが、当初予想していたよりは安く仕上がったのでホッとしています。


この「プライベート・スタジオ」を作ったことで、気がついたことがたくさんあります。近い内にプランニングや施工時の経過などをこのブログでレポートしてみたいと思います。

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