2011年4月15日金曜日

「レス・ポールの伝説」と最初のレス・ポール

前回に引き続き、音楽映画のネタから。

表題の映画「レス・ポールの伝説」もやっとDVDを購入して鑑賞しました。レス・ポール氏は1940年代〜50年代にかけて活躍した、ジャズとカントリー・ミュージックをミックスしたようなスタイルのギタリストで、当時の妻で女性シンガーのメリー・フォードとのデュオとして多数のヒット・レコードを発表した人物です。この映画はレス・ポール氏の生涯を、本人、関係者などのインタビューや、当時の映像を交えて作られたドキュメンタリー作品です。僕にとっては非常に面白い映画でしたが、ギターを弾かない人にとっては、ちょっとマニアック過ぎる内容かもしれません。

彼はマルチ・レコーディング(楽器を複数重ねて録音する方法)やエコーマシンを開発した発明家でもあったのですが、映画の中では実物を映像で確認することもできます。現在のレコーディングの作業はコンピューター上で行われてることがほとんどですが、レス・ポールさんが発明した、この方法を発展させたものなんですよ。

また、彼のアイディアを元に製作された、「ギブソン・レスポール・モデル」というギターは、人物の名前が付いたものとしては最も有名なギターです。エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジなど、多くのロック・ギタリストも使用していたこともあって、1970年代にロックを聴き始めた僕にとっても憧れのギターだったのです。

最初に手に入れたのは高価なギブソン製のレスポールではなく、「グレコ」という国産のメーカーによるコピーモデルでした。憧れていたギターではありましたが、楽器店で自分で購入するなんてことには考えは及ばず、同級生から中古で譲って貰ったのが写真の右側の黒いギター「Greco EG-480B」だったのです。

当時の写真。ストラトとPhase90は借り物。

僕がこのギターを手に入れた1975年頃は、今のようなギター教則本のようなものもほとんどありませんでした。勿論、ビデオもDVDもYou Tubeも無い時代。このギターに付属していた、成毛滋氏によるカセットだけが頼りでした。

大きな影響を受けていると思う。多分…。

これがきっかけで自分の人生が大きく左右されてしまうなんて、その時点では知る由もなく。レスポール・モデルの話、ちょっと続くかもしれません。

因みにレス・ポールさん、2年前に94歳で亡くなるまで、毎週ライブ活動を行っていたそうです。スゴイ!

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