その頃、近所の自転車店に入り浸り、ときどき手伝いをしてはバイト代を貰っていました。時給は微々たるものでしたが初めてのアルバイト。新品の自転車の組み立てやパンク修理などを教えて貰いながら覚えたのは楽しい思い出です。
頂いたお金は全額、その店でパーツを購入するために使いました。乗っていたのは、ブリヂストンのジュニア向けスポーツ車、「シャインスター」。それを何とかツーリング仕様(ランドナーと言います)にするために次々にパーツを交換していきました。最後はフレーム以外は全て交換された自転車になってしまいました。
これはまだ初期段階の写真です |
夏の暑い時期になると、10代から20代に掛けて夏休みに経験した、その他のいろいろなバイトの事も思い出します。今振り返れば、貴重な体験をしたのだと言えますが、その当時はどんな仕事をしてもキツイと思ってましたね。
最後にバイトをしたのは24歳だった1983年の7月のこと。短期でそこそこ稼げ、しかも肉体労働系では無い仕事を探していた僕は、バイト情報誌で「アンケート調査員」の仕事を見つけ応募しました。(レコード・デビュー3ヶ月後の話。キビシーっ!)
説明会に行くと、条件は次のようなものでした。
・指定された世帯を訪問し、アンケート調査を行う。
・対象は18歳〜55歳までの女性30名(ノルマは23名以上、なるべく多く)
・期間は1週間
・報酬は3万円(交通費込み)
・アンケートの内容はショッピングについて
現在の感覚で言えば、ちょっとむずかしい仕事内容ですね。(だって、ほとんどの人に回答を断られるでしょ?)予め指定された人にアンケートを行わなければなりませんし、自分で適当に記入して提出するとバレる仕掛けがなされていました。
上記の条件を考えて、僕は自分で「3日以内に達成」、「23名の時点で終了」という目標を決め、翌日、目的地に向かいました。戸別訪問ですから、朝に訪問して留守の場合は待つしかありません。喫茶店などに入ってしまえば、バイト代が目減りしてしまいますから、日陰のある公園を探し、そこを拠点に徒歩でぐるぐる回ります。その年の夏も、とてもとても暑かったのを覚えています。
3日経って、当初の目標通りに終わらせることができたのは、たまたま運が良かったんでしょうね。冷たい麦茶などを出してくれる家庭もあり、ありがたかったです。1週間後にバイト代を受け取りに会社に行くと、ノルマの23名を達成できない人も多く、減額されていたり、〆切を延長して再調査させられてる人もいたようです。自分の幸運に感謝しましたよ。
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最近、僕が専門学校で関わった学生さんの多くは、バイトをしながら音楽活動を続けています。楽器代だけでは無く、学費、生活費を稼ぎながら学校に通っている者もいます。僕はほとんど何もしてあげられませんが、そんな彼らに心の中でエールを送ります。彼らがもし「音楽を続けて良かった」、「音楽は楽しい!」とずっと思えるような、そんな人生を歩んで貰えたら、こんなに嬉しいことはありません。
話は戻りますが…、
アンケートに自分で記入するとバレるのは、「生年月日」覧があったこと。つまり会社は既に情報を持っていて、リストと照合するんです。ここを適当に書くと即アウト!です。
調査票の中で誕生日は合っているのに、年齢だけちょっと違う回答が複数件。まあ、そんなことも社会勉強ですね…。
あら、中野さんってそんなに前から自転車をやってらしたんですね
返信削除そうとは知らず 私ったらエラそうなことばかり言ってしまいまして (;^_^A アセアセ・・・ (_ _(--;(_ _(--; ペコペコ
ご自分でパンクの修理ができたら遠出も一人でできますよね
私はそのへんが他人まかせなので いけません ヾ(_ _。)ハンセイ…
今お持ちのクロスバイクはカスタマイズされないんですか?
ホイールをかえるだけで走りが全然違うそうですよ
(悪魔のささやき?)
アンケートのアルバイトは ノルマ達成されたのは幸運ではなく中野さんのお人柄なんだと思います
アンケートってやっぱり断ってしまいますもんねぇ
きまくま さんへ
返信削除中学時代から2007年まで、長〜いブランクがありましたから、残念ながら、その頃覚えた技術は全て忘れてしまいました。パンクが怖いので、太いタイヤ(32C)のバイクを選んだほどです。
しばらくは強い意志を持って、あらゆる自転車関係の資料から目を背けて生きていきたいと思います。(笑)でも、ホイール替えたら速いんでしょうね。う〜ん。
アルバイトの件は、まだその頃は、そのようなこと(個別訪問のアンケート)が許されていた、のんきな時代だったのだと思います。
コメント、ありがとう御座いました!