また、ピックアップを搭載することで、アコギサウンドを増幅できる「エレアコ」(エレクトリック・アコースティック・ギター)は、今でこそ安価なモデルもありますが、当時はオベーションなど一部のメーカーからしか販売されておらず、しかも非常に高価な楽器だったんですね。当時は、バンドの中でアコギのサウンドを得るのはとても難しい時代でもあったのです。(因みに現在でもレコーディングではアコギはマイクを使って録音します)
まあ、70年代は僕が聴いていた洋楽ロックよりも、世間では日本のフォーク・ソングの方がずっと人気があり、10代の僕にとっては、ある種のライバル心のようなものもあったのかもしれません。
そんなわけで、80年代からギターを弾くことを仕事にしていた僕は、自分のことをずっと「エレクトリック・ギター・プレーヤー」だと思って活動していました。が、80年代後半のある日、どうしても現場でアコギが必要になり、程なく、最初のアコースティック・ギターを購入することになりました。
エレキギターとアコギは同じギターとはいえ、弾き方や奏法はかなり異なります。今だから正直に書きますが、最初はアコギ、嫌いでした。「上手く弾くことができない」>「だから弾くのが楽しくない」>「なので、練習が長続きしない」>「結果、上達しない」〜という悪循環に陥っていたのです。
幸か不幸か、仕事に行けばそんなことは言ってられないわけで、否が応でも練習しなければならない状況に追い込まれ、自然に段々と弾けるように。その結果、不思議にアコギを弾くことも楽しくなっていきました。
90年代の「MTVアンプラグド」のブーム以降、ライブでアコギを弾くことは当たり前になりました。そうなる前にアコギの楽しさを知ることができて本当に良かったと思ってます。
昨年は、アコースティック・ギターの名手でもあるアーティストの方々の、素晴らしいプレイを間近に見る機会がありました。非常に勉強になりましたし、刺激も受けました。
アコースティック・ギターは誰でも手軽に演奏できる楽器ですが、反面、奥深さも相当なモノ。僕はこの先、どこまで追い込めるでしょうか。
「必要は発明の母」ですね (*^ー゜)b
返信削除アコースティックギターはアンプやエフェクターが介在しないだけに、
奏者の技量がまんま音に反映されるという恐ろしくシビアな現実が…
それだけに、奏者とアコギが共鳴して増幅される響きには電気楽器以上にシビレることも。
アコギ道の追求、その実りをライブで拝聴できる日を楽しみにしています!
(中野さんの生音、未体験… T-T )
sunnysmile さんへ
返信削除弾くのが難しい楽器ですけど、なるべく楽しんで練習しようと思っています。ライブ、是非聴きに来てください。ライブが決まりましたら、このブログで告知します。
確かステージではMartin D-35、K.Yairiなどをお使いになられてましたよね。
返信削除中野さんほどのPlayerがアコースティクギターが苦手だなんて
初耳で驚きました・・・
私的にはKANさんのステージでの掛け合いが楽しいドラ・ドラ・ドライブ大作戦が大好きです。
僕には雲の上の中野さんですから(笑)
すぎ1 さんへ
返信削除書き込み、ありがとう御座います。ギターのこと、細かい所までよくご存じですね!
アコギは昔に比べれば、今はだいぶマシになったのでは?と自分では思っています。
是非、また観に来てくださいね。
雲の上?と、とんでもございません!!(笑)