2013年5月19日日曜日

ギタリストのための五十肩対策


まずは、ずっと告知し忘れていたことについて。BOSSのマルチ・エフェクターでME-25というモデルがあります。で、このME-25を使用して、国内のアーティスト6組の代表曲(CharさんからScandalまで)のイントロ部分をコピーして演奏したデータを作成しました。BOSSサイト内の「Tone Room」というページでサンプル・サウンドを聴いて頂けます。(勿論、無料!)ME-25の実力を思い知ってくださいっていうか、僕自身が思い知らされました。この音を録音した時のパッチもダウンロードできるようになっています。是非!


クリックで当該サイトへ行けます

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五十肩その後

前にも1度書いているのですが、その後の経過など…。病院のリハビリに通い始めて4ヶ月。かなり回復してきていて、腕の可動範囲も広くなってきています。仕事に影響してもいけないし、自分自身が心配になるので、ここには敢えて書かないようにしてきました。僕自身も病名さえも知らずに「肩の痛み」でネット検索して初めて知ったことではありますが、40代以上の20人に1人が掛かる病気ということなので、今だから書けるその経過についてまとめてみます。参考にしていただければと思います。

その原因
病院の先生曰く、原因はわからないそうです。レントゲンを撮るのも、他の病気が無ければ「五十肩であろう」ということみたいです。ただ、自分自身では「楽器を弾く」、「パソコンに向かう」など、姿勢が悪い状態を続けていたことが悪化した原因になっているような気がしています。

その症状
一定の範囲を超えて腕を動かすと激痛が走りますが、普段の生活では特に痛みはありません。ただ、そのまま放置していると、腕の可動域(僕の場合は左腕)が狭くなり、そのまま、腕が上がらなくなってしまうそうです。1番ツラかったのは睡眠が妨げられること。寝返りをうつと腕の置き場が可動域を超えてしまい、痛みで目が覚めてしまうのです。睡眠時間が充分に取れないことがストレスになりました。

ギターを演奏するだけなら全く問題無かったのですが、何点か不具合を感じることも。例えば、ギターを持ち替える場合。2本のギタースタンドを使って1本づつ持ち替えれば右手だけで交換できますが、左手でギターを持ったまま、右手でギターを掴んでしまうのがクセになっているので、「イテテテ」となります。チューニングもツライ。ほぼ真横に腕を上げないとならないし、フェンダーのようにペグ(糸巻き)が6本とも上部についているギターだと特に。2月頃のライブでは、ヘッド側をかなり下げてチューニングしていたので、カッコワルカッタでしょうね。


ライブ中の最大の恐怖は終演直後のこと。演奏が終わってメンバー全員が前1列に並んで挨拶するじゃないですか。手をつないで一気に左手を持ち上げられたら、きっとその場でうずくまってしまうでしょう。なので、左手がフリーになる左端のポジションを死守してました。(笑)

その治療法
以前に書いたように、電気治療が基本です。平均で週に2回位通ってました。痛みも引き、可動範囲も元に戻りつつあるので、効果はあったのではないでしょうか。加えて自宅でも懸命にストレッチをすることを心掛けました。自転車だと肩は動かせないので、今は500mlの水のペットボトルを手に、毎日ウォーキングをするようにしています。今回のことで、腕というのは実にいろいろな方向に動くようにできているものだと改めて感心しましたよ。

ミュージシャンといえども普通の人間です。図書館で借りて読んだ大槻ケンヂ氏の対談集「40代、職業・ロックミュージシャン」にもいろいろな人の努力や苦悩が描かれていて共感できました。加齢で音域が狭くなるヴォーカリストや、体力をより必要とされるドラマーは特に大変そうです。ミック・ジャガーやピート・タウンゼンドはやっぱりスゴイ!ってことを改めて思い知らされた、そんな4ヶ月間でした。

4 件のコメント:

  1. 中野さんのチューブスクリーマー評とか読みたいなぁ〜♪

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    1. 了解しました。少しお時間をください。

      実はその件に関しては、5月末発売の「エフェクター・ブックVOL.20」の記事でも触れています。
      ご覧頂けたら幸いです。

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  2. funkydandy:
    僕はかれこれ十数年前から五十肩とは別の症状を患っていて、以前普通にできていた運指がまったくダメになり、一時はギターを弾くことを諦めかけました。が、世の中にはいろんな障害を乗り越えて気合いでギターを弾いている人が少なからずいる…。そんな人たちに刺激されて思い留まり、今もギターを触っています。
    フラッシーなフレーズは弾けなくなりましたが、スローフレーズや運指を工夫したプチフラッシーフレーズ、コードカッティング、アルペジオなんかで自分なりの演奏を楽しんでいます。

    中野さん、肩、どうか大事になさってください!

    それにしてもME-25、スゴいですね! これだけのサウンドが出せるなら、GTじゃなくてもよかったかも(笑) 冗談はさておき、もちろんMEも素晴らしいですが、いつもながらの冴え渡る中野さんのプレイも圧巻です!

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    1. コメント、ありがとう御座います!

      以前できていたことが出来なくなること、辛いですね。でも、きっと今でなければ弾けないギターを弾けるようになっているのではないでしょうか?

      今後も楽しんでギターを弾いてくださいね。僕も頑張ります!

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