先日のTokyo Guitar Show 2013の開催に合わせて、ギターアンプ=CUBEシリーズのリニューアル・モデルが発表になりました。発売はまだのようですが、いち早く試奏させていただいたのでレビューを書くことにします。今回は「MICRO CUBE GX」!
今回も3色がラインナップ。僕はホワイト・トーレックス的な白が好きなんですけど、赤も人気があるみたい。いずれにしても選択可能なのは嬉しいですね。TGS 2013でも試奏される方が特に多かったようです。前回のブログ、Tokyo Guitar Show 2013時のレポートはこちらからどうぞ!「ありがとう!Tokyo Guitar Show 2013」
前モデル「MICRO CUBE」(以下無印)は発売されて以来、ミニアンプのロングセラー・モデルとして多くの方に愛されてきました。僕自身も長年愛用してきた製品であることは、度々このブログでも言及している通りです。自宅用アンプは小さい音量故に、アンプの再生音とエレキギターの生音がミックスされた状態でサウンドが耳に届くところを考慮する必要があります。MICRO CUBEは音が良いだけではなく、レーテンシーがほとんど無く、音が荒れないところも気に入ってます。
それでは、今度の新製品がどう進化したのかを見てみましょう。スペック的なことはローランドのカタログ・ページでご確認ください。
http://www.roland.co.jp/products/jp/MICRO_CUBE_GX/
前モデルとの比較
MICRO CUBE GX(以下MCGX)と旧MICRO CUBE(無印)を比較してみましょう。まずは外観から…。
サイズはわずかに大きくなったものの、重さは500g軽量になりました。でも、実際に持った感じはそれほど変わった感じはありません。
「無印」では電子音叉だけでしたが、クロマティック・チューナーが搭載されました。電源スイッチが上部パネルに移動したのも地味ながら好印象です。
アンプタイプが1個増えて7個に。「EXTREME」は高域のエッジ感の強いハイゲイン・サウンド。リフ〜リードまで使用オッケー。エフェクト関連では「Heavy Octave」、「Spring Reverb」が追加になりました。
メモリー機能を搭載。パラメーター自体がそれほど多くないので、要らないという人もいるかもしれません。でも、特定の楽曲を練習する時に「コーラスが掛かったクリーン」から「ディレイのみが掛かったハイゲイン」なんていう、マルチ・エフェクター的な音色切り替えができるのは便利かもしれませんよ。
iCUBE LinkによってiOS機器のオーディオ・インターフェイスとして使えます。iアプリ「CUBE JAM」やサード・パーティー製のアプリを使用しての録音/再生が可能です。
実際に鳴らしてみた
・サウンドの印象
パワーが上がったような。ちょっとした野外のライブでもいけそうです。音量が大きくなっただけでは無くて、余裕で鳴ってる感じが良いです。旧モデルは少しくすんだようなサウンドだったのですが、全体的にブライトで明るい音になったかも。
各アンプタイプのキャラ自体は変更は無さそう。追加された「EXTREME」は前述のように、ザクザクとしたエッジとファットな中域を兼ね備えたサウンドなので、ハイゲイン系のリードを弾きたいユーザーにとってはメリットがあると思います。
無印が床置きの方が音が良かったのに対し、MCGXはデスクトップでも使える音。レンジがやや広くなったことで、宅録のマイク録りでも活躍しそうです。
・歪みエフェクターとの組み合わせ
エフェクターとの組み合わせもバッチリ。「Classic StackをSD-1でブースト」は前モデルでも良かったですが、コントロールの幅が広がった感じがします。いろいろな歪みを試してみたくなります。
・操作性
Master Volumeが搭載されました。ギターアンプ側のVolune設定を変えても音色の変化はあまりないので、これはギターアンプと外付けのiPhoneなどの音量を調整するために搭載されているようです。自宅で使うなら、アンプ側は上げ目にしてMasterで音量調節するとバランスが取りやすいと思います。
また、「無印」は小さい音量を調整するのがやや難しかったのですが、MCGXはレベルの微調整が格段にやりやすくなりました。
CUBE Liteとどちらがお好み?
これから購入を検討している方は悩むところかもしれませんね。CUBE Liteとの相違点をまとめると以下のような感じです。(以下Lite)
・サウンド
「Lite」はステレオ・スピーカー&サブウーファーを搭載しているので、 iCUBE LinkやAUX Inを使用してCD音源などを鳴らす場合には音質的なアドバンテージがあります。一方、床置きしてギターアンプ的な音を期待するならやはり「MCGX」が良いです。
・バリエーション
個人的には歪み系アンプのサウンドは「MCGX」の方が好みでした。また、「Lite」のエフェクターはコーラス or リバーブだけなのに対し、「MCGX」は多彩なモジュレーション系と空間系が独立して使えるので、アンプだけで手軽にバリエーションを楽しめるところも良いですね。
・仮想JC-120として
どちらも使用可だが…。小音量時のアタック感は「Lite」が上。なので、個人的にはコンパクト・エフェクターの使用が前提ならCUBE Liteが好みかも。
・電源方式
「Lite」はACアダプター必須。従って、部屋を頻繁に移動したり、外に持ち出しの場合はバッテリーが使えるMCGXが◎。誰もいない河原や山奥などで鳴らしたら面白いかも。やってみたい!
・音量
スペック的には「Lite」の方が上に見えますが(10W)、聴感上の音量は「MCGX」(3W)の方が大きい音を鳴らせます。ストリートやパーティーなどで演奏する時は後者を使った方が良いと思います。
CUBE Lite発売時のレビューはこちらから。合わせてご覧下さい。
http://yutakanakano14.blogspot.jp/2013/02/cube-lite.html
CUBE-80GXのレビューも近日中にアップする予定です。
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