2013年2月4日月曜日

新世代の歪み系DA-2レビュー

BOSSコンパクト・エフェクターの新作の3機種目、「Adaptive Distortion=DA-2」をご紹介します。


[Adaptive]というのは「適応性のある」という意味なのだそうですが、使ってみると製品のキャラクターをうまく言い表したネーミングだと思いました。例によってまずは音を聴いてみてください。



幅広い音作りが可能
「ディストーション」と名付けられているので、DS-1的な音を想像するかもしれませんが、オーバードライブ系やクランチ系サウンドから過激なハイゲイン・サウンドまでいろいろなサウンドを1台で賄えます。マルチ・エフェクターのように切り替えて使えないのがちょっと残念に思うほど。まずはそれぞれの音の特徴について書いてみます。

ディストーション系
右端の【A.DIST】で歪み量をコントロールします。12時くらいに設定するとリフとリード、どちらにも使えるディストーション・サウンドになります。DS-1系のブーミーで粗めの歪みではなくて、もう少しナチュラルな歪み方が特徴です。従来のディストーションのイメージよりも、ややアンプ的な歪みかな?
また、かなり歪ませてもコードの響きに濁りが出にくいのも特徴的で、テンションコードを含んだボイシングでも気にせず演奏できるのは面白いですよ。


DS-1と並べて写真をとってみました。メタリック感がイイ感じに撮影できないなぁ。

ハイゲイン系
更に上げていくとハイゲイン系の音になります。1台だけで伸びやかなハイゲイン・リード・サウンドとしても使えるのが、これまでのハイゲイン系エフェクターとは異なるところ。個人的には【High】をやや絞ると、ストラトでも充分にファットなリード・プレイが可能です。一方、低音弦リフを刻むようなサウンドに仕上げたい場合は、【Low】と【High】を少し上げて弾くと強烈な存在感のあるサウンドになります。

バンド・アンサンブルの中でテスト
実は昨日、仕事のリハーサルがあったので、スタジオに持って行って使ってみました。ここ数年、ST-2を歪みのメインにしているので、それと比較してみようと思ったんです。ST-2の歪みを10時位に設定したクランチ系のサウンドに、必要に応じて何らかのエフェクターでブーストするのがこれまでの僕のやり方。同様の方法をDA-2でも試してみました。

並べて聞き比べると、DA-2は明らかにアタック感や低域の図太さでは上回ります。なので、タイトな低域特性を持つSD-1をブースターとして使ってみたところ、相性はバッチリ。JC-120でもバンドの中でもサウンドが埋もれない!!
ビデオの最後のフレーズでも確認できるように、ギター側のボリューム操作に対する反応もイイ感じです。


一方、クリーミーで繊細な音のST-2も捨てがたいので、本番はDA-2と両方を採用決定!シングル・コイル系のクランチ&リードはST-2とSD-1、ハムバッカーでがっつりロックな感じの曲はDA-2ということで臨むことにしました。ライブ本番の時に改めてレポートします!


同時発表の2機種のレビューも合わせてご覧下さい。
Tera Echo=TE-2
Multi Overtone=MO-2

2 件のコメント:

  1. 動画を見て思いました。
    やっぱり自分は中野さんが好きだ、と(笑)
    ホントにいいフレーズばかり弾くなぁと改めて感心させられます!

    黒のレスポールは見たことなかったのでちょっと驚きました
    フレーズも少し珍しい感じで…
    エフェクターもチェックしてますが、やはり演奏の方ばかりに目がいってしまいます(笑)

    返信削除
  2. そんなことを言って頂けるなんてとても嬉しいです。
    ありがとう御座います!!

    今後はいろんなギターをデモに使ってみる予定です。

    返信削除