2014年7月23日水曜日

自宅で楽しい練習用アンプ〜CUBE-10GXレビュー

東京も梅雨明けして暑くなりました。ギターを練習するにはやや辛い季節ですが、でも、毎日楽しくギターを弾いています。家で練習する時、小音量でも心地良いサウンドが得られるミニアンプは心強い味方。8月にはローランドのCUBEシリーズのニューモデル=「CUBE-10GX」が発売されます。既発のCUBEシリーズとの比較をしながらレビューします。


CUBE-10GXのサウンド

基本的なサウンドは8インチのスピーカーを搭載していることもあり、低域の再生能力も高く、余裕の鳴りっぷりです。クリーンに関しては、僕が所有しているフェンダーの10インチ・スピーカー搭載で15Wの「Pro Jr.」と結構似た傾向です。フェンダーより小音量時のレベル・コントロールはCUBE-10GXのほうがしやすいですね。


エフェクトはコーラスとディレイ、リバーブ(スプリングもあり)の中から1種類を選択できます。3バンドのトーン・コントロール(EQUALIZER)もついていますから、本格的にサウンドを作っていくことができます。選択したアンプ・タイプによってトーンの効き方が違うところもさすがのCOSM仕様です。


それほど多くの機能は搭載されていませんが、その分ギター・アンプそのもののサウンドにこだわったモデルと言えそうです。

充実のアンプ・タイプ

「CLEAN」、「CRUNCH」、「LAED」の3CH仕様。特筆すべきは、データをダウンロードすることで、全10種類のアンプタイプの中から、お好みのタイプに入れ替えることが可能なこと。 iOS/Android対応アプリ「CUBE KIT」を使用すればOK。また、スマホが無い場合、パソコン経由でも対応可能です。スマホやパソコンのオーディオ・アウトとアンプのインプットをケーブルで接続し、ダウンロードした音声データを流せば、即アンプタイプが切り替わります。変更を行った後、再度上書きしない限り、本体の電源を切っても内容は維持されます。なんで、こんなことできるんだろ…。


面白いのは「AMP TYPE」の表記に関わらず、任意のアンプに入れ替えられること。例えば、ハイゲイン系ばかり3種を選択することだって可能です。「ORANGE=ROCKERVERB」、「PEAVEY=EVH5150」、「MESA/Boogie=Rectifier」の各モデリングを選んだりとか、VINTAGE系で「Fender=Twin Reverb」、「Fender=Tweed Bassman」、「MarshallのJMP 1987」のモデリングを3種類搭載するなど…、どんな組み合わせも可能です。アコギやベース用のアンプも用意されているので、エレキ以外をプレイするときも楽しめます。


「CUBE KIT」の詳細はこちらのサイトで。試聴もできます。

ライン録音にも対応

内蔵のスピーカー・シミュレーターも良くできています。ヘッドホン時やライン録音時のサウンドもバッチリ。USBこそ未搭載ですが、オーディオ・インターフェイス経由でのDAW録音でも活躍しそうです。

他のCUBEシリーズとの比較

10W仕様で、音量を上げればちょっとしたライブでも使えそうなCUBE-10GX。シンプルな操作でギタープレイに集中したい方にはオススメです。

一方、パワーには劣りますが、チューナーや多彩なモジュレーション系エフェクトを備えた「MICRO CUBE GX」は1台だけでの完結派には良いチョイスです。よりコンパクトでバッテリー駆動も可能なので、いろんな場所に持っていって気軽に演奏できます。


CUBE Liteは机上に置いて使うことが前提のサブ・ウーハー搭載モデル。耳に近いポジションをとれるので、最も小さい音量で迫力あるサウンドが楽しめます。コンパクト・エフェクターとの相性も非常に良いので、先日のエフェクター・ボードのチェック用には重宝しています。


以前の記事も参照して頂ければと思います。

MICRO CUBE GXレビュー 

Cube Liteレビュー 

さらに、さらに…

そして、「Blues Cube」シリーズの発売も決定しています。先日、ちょっとだけ弾いてきましたが、これはハッキリ言ってスゴイ。旧「Blues Cube」も良かったですけど、そんなもんじゃありません。後日詳細をレビュー予定。乞うご期待!!

4 件のコメント:

  1. funkydandy:
    Guitaristic Blogの更新頻度が回復して嬉しいかぎりです。
    やっぱりエレキギターはアンプに繋いでナンボの楽器ですよね。自宅で練習に使
    える小型アンプを物色していたところなので、今回の記事はたいへん参考になり
    ました。
    ところで、小型アンプの購入に先立ち、ひとつ質問させてください。
    私はふだん、スタジオでの練習やライヴではBOSS GT-100のプリアンプからJC-
    120のRETERNに繋いで音を出していますが、市販されているほとんどの小型アン
    プはSEND/RETURNの端子を持っていません。自宅での練習だと、スタジオやライ
    ヴで用いるセッティングを再現できないのがジレンマです。どのような対処をす
    ればよいかアドバイスしていただけると幸いです。

    いよいよ関東も梅雨が明け、本格的な夏到来ですね。どうぞお体に気をつけて、今後も素晴らしいギターサウンドを響かせてください。ご活躍を楽しみにしております!

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    1. う〜ん、これは難問ですね。確かにギターアンプのパワーアンプ部&フルレンジ・スピーカーを小音量で再現するのは難しいと思います。ミニ・アンプのAUX INだとフラット過ぎますよね、きっと。JC-120時のサウンドとアウトプット・セレクトをLine/Phonesに設定した場合との差を経験を積んで把握するしか無いような気もします。もう少し考えてみます。お役に立てずに申し訳ありません。m(._.)m

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  2. funkydandy:
    > JC-120時のサウンドとアウトプット・セレクトをLine/Phonesに設定した場合との差を経験を積んで把握するしか無いような気もします。

     中野さんが以前、「GT-100のLine/Phoneの再現性は驚くほど優秀」に近いニュアンスのことを書いておられたので、音作りはLine/Phone、練習は(サウンドの再現性は度外視して)アンプ、と割り切るべきなのかもしれませんね。
     貴重なご意見、ありがとうございました!

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    1. 家で弾いた場合と現場でのサウンドの違いが段々わかってくるかもしれませんね。頑張ってくださ〜い!

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